David Russel

事前の案内ではなく、事後の感想で恐縮ですが。

ラッセルの東京での演奏会聴いてきました。

当代随一といっても良いビッグネームに恥じない素晴らしい演奏でした。
バロック、古典、ラテン、スペイン物と色とりどりのプログラムでしたが
どれも楽しめました。４-５００人入るホールの真ん中より後ろの席でしたが、
音に聞き入るのに努力がほとんと必要のないくらい、音量もありました。

余談ですが、人間の耳はすごく良く出来てるのだと思います。最初の曲は
ソルでしたが、冒頭のフォルテの和音でやはりギターの音量ってのは。。。と
思わせましたが、その曲の途中ではもう音量がどうこう気にならない。物理的な
音量は関係ないんですね。音楽の中でのダイナミックスに耳が慣れるにつれて
気にならなくなるんだと感じました。それ以降ピアニッシモさえ、ああ、きれいと
思わずつぶやきたくなるぐらいでした。

曲としては解説によるとサッカー選手だったというブラジルの作曲家の曲が
おもしろいし、綺麗な曲でした。バッハなんかも素晴らしいのですが、流暢すぎて
却って印象に残っていない。圧巻だったのはアンコールで弾かれたバリオスの
最後のトレモロでした。トレモロ自体を意識させないメロディラインとフレージング
の見事なこと。惚れ惚れするようなダイナミックスの変化と絶妙なアゴーギグ。
まさに聞き惚れるとはこういう演奏でしょう。

外タレ（失礼！）で６０００円という料金でしたが、決して高くは無かったです。

yuki さん、

コンサートの感想を聞かせてくださりありがとうございます。

聞くのもはばかれるほど下らない質問があるのですが、まだこの世界のことを良く知らない素人なのでどうかお許しください。

有名な演奏家による大きなコンサートでも、クラッシク・ギターの場合はマイクやスピーカー等を使わないのが普通なのでしょうか？

いつもCDやDVD、YouTubeでしか有名な演奏を聴いていなかったので、コンサート・ホールでも音響システムが当然完備されているのだと思っていました。
今年は有名な演奏家によるギター・コンサートにぜひ行ってみたいと思っているのですが、やはりチケットを買うのなら前列が一番なのでしょうか？

宜しくお願いします。
Matt

Mattさん、こんばんは。

ご質問に私なりの返答をさせていただきます。

結論的には５００人程度の会場であればPAは使わないことがほとんどだと思います。
ただし、他の楽器とのアンサンブルであったりする場合は使用することもあるようです。
ラッセルの場合はもちろん生音のみでした。

またホールにもよりますね。音響的によく響く会場と、そうでない場合にはキャパは同等でも
相当な違いがあるようです。さらにはホールによっては前のほうより後ろのほうが聞こえるという
場合もあるみたいです。例えば上野の文化会館の小ホールはギターでも時々使われますが
個人的には通路より後ろ側の席のほうが残響音が豊富で、演奏を楽しむには前のほうより
向いている気がします。

会場がより大きい場合には、どんな演奏家でもクラシックギターの場合はPAを使わないと
苦しい、というか無理に近いと思います。ましてコンチェルトということだったりすれば、
もう使うしかないでしょう。

yuki さん、

早速の返信ありがとうございました。勉強になりました。
チケットを買う前に、コンサート会場の大きさ等を予め調べておくのも良いということを知りました。

上野・文化会館の小ホールのお話は”通”ならではの貴重なご意見で、大変感心しました。

またコンサートに行かれましたら、ぜひご感想をお聞かせください。
ありがとうございました。matt

yuki さん、

追伸: NPR (National Publick Radio) にある David Russell氏のアーカイブを一通り聞いて来ました。
確かにすばらしいですね。ご紹介して下さりありがとうございました。

Matt

http://www.npr.org/templates/search/index.php?searchinput=David+Russell&tabId=all&sort=match&sort=match&start=0