Fermata

こんばんわ。

早速ですがフェルマータについて教えて下さい。この例ですがテンポは八分の6拍子です。フェルマータは八分休符に上下付いてま
すね。おおよその感覚で四倍程度伸ばせば良いと覚えました。でもある人が弾いてるのを聞くと前の和音伸ばしてるんです。それが
正しいんでしょうか？



Whooper 拝

　この譜を見る限り、フェルマータは休符に付いていますから
　直前の４分音符の和音は通常の長さで消音して、休符を長くとって間を開けるという意味になります。
　譜面通りに弾くとそういう事になります。
　ですので演奏者の判断で、４分音符を長くとったのだと思います。
　正しいかどうかというより、それがその曲にとって妥当な表現かどうかという事になると思います。
　演奏上、その音を長く伸ばす必然性があるかどうかは、曲の流れで決まってきますのでなんともいえないですね。
　これくらいしかいえませんで申し訳ないです。

　追　伸

　この譜例ではフェルマータは前の楽節と後ろの楽節の区切りになっていると思われます。
　という事はフェルマータの前で一端楽節が収束しますが、曲の終わりではないので
　それ程長く伸ばしてしまっては曲の終わりのようになってしまう危惧があります。
　ここは指示通り休符を長くとり、仕切りなおして後の楽節を始めるというのが良いと思います。
　ただし、フェルマータの前でｒｉｔする事が考えられますので、程度の問題といえると思います。

こんばんわ、ご解説ありがとうございます。

もうちょっと詳しく例示すれば良かったですね。これは某サイトに上がったものでCarulli のOp.241 Larghetto alla scicilana と
言う綺麗な曲なんです。私も弾き飛ばしてます。 　聞いていて私のとちょこちょこ違うので「楽譜交換しない？」ともちかけたら
乗ってくれました。下が問題の箇所なんですが主題の繰り返しが終わって次の変奏に流れ込む前にフェルマータが付いてます。



非常に見ずらいですが二小節目の二拍目にフェルマータが付いてます。彼はここで止まらない。まあ厳密に考えると仰る通り止まら
んとアカンですよね。私は止まってます。

それとこの譜は何とブルガリア製なんです。彼元々ブルガリア人で15年位前にカナダへ移住してる。社会主義圏が崩壊して東ヨーロッ
パや旧ソ連から多くの人が新天地目指したんでしょうね。このブルガリ譜は非常にロマン派風に味付けしてあって3度連音のレガートや
コードをばらけてジャラーンと鳴らすような指定が沢山あります。私のは無味無臭。

そんな訳で「君はロマンチストなんだね。俺はサムライでリアリストなんだ。」と結んでおきました。彼の演奏もあるんですがDVDだから
ご尊顔が丸見えなので避けました。

それでは又
Whooper 拝

　ご説明ありがとうございます。
　その上でやはり
　とまるというか「間」をとるのが普通だと思います。
　まぁ、曲としての流れで変でなければ良いのでは?