クラシックギターのフォーラム
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ARC:音楽の表現(感性)を学ぶ場

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投稿  remains 2009-11-03, 6:26 am

 ARCHIVE〔投稿者YKさん〕原題:音楽教室

 いろいろな理由からありそうもないことは承知のうえでおたずねします。
 演奏する楽器の種類に関わらず、音楽そのものと言いますか表現法のようなことを教えていただける教室や先生をご存知の方はいらっしゃいますか?
 ギターを持っていって例えばバッハのなにか一曲を弾き、その楽器の奏法はいっさい関係なく、生徒が弾いた音楽そのものを添削してくれるようなレッスンです。
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投稿  remains 2009-11-03, 6:28 am

 〔応答者KMさん〕

 「いろいろな理由からありそうもないことは承知のうえ」とされているということは、一般的なギター教室では叶えられないとお考えになっているのではありませんか?
 確かに同じ楽器であれば、どうしても「どう弾くか」に重点がおかれ、「どう表現するか」「何故そうするか」という点が二の次になる傾向が強いかもしれません。
 特に教室で月謝を頂いているからには、何らかの結果(進歩)を与えないといけませんので…
 そうであるなら、むしろ作曲家や指揮者、ピアノなど他の楽器の方の門を叩かれることをお勧めします。
 なぜなら、私の乏しい経験からですが、他の楽器とのアンサンブルでは「音楽として」当たり前のことは当たり前で、ギターの奏法上の問題などは気にせずにダメ出しをしてきます。
 もちろん私にもギタリストの知り合いも多く、色々な話をしますが、やはりそれぞれに企業秘密みたいなところもあり、(こちらが未熟なのかもしれませんが)本質的な部分は曖昧になってしまいます。
 また、楽曲の表現などについてもギター以外の楽器(ピアノ、ヴァイオリンなど)のために書かれたものが、ギター曲を弾く際に発想のヒントになっていたりもします。
 ただ、ギター以外の方のレッスンを受けるときにはテクニック上の問題は自分で解決する覚悟が必要ですが・・・・
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投稿  remains 2009-11-03, 6:32 am

 〔応答者MYさん〕

 〔投稿者YK〕さんの問い掛けの根っこには、無視できない問題が隠されているように思います。
 特定の楽器をではなく、音楽を学びたいという需要が存在しているのに、その受け皿がない(あるいは極めて少ない)という問題です。
 おそらく〔投稿者YK〕さんの要求に応えられるのは、音楽を理解する術を教えられるような教師であると思うのです。
 楽曲の構造を把握し、その曲にふさわしい様式にそった表現の仕方についてアドバイスできる、そういう教師を求めていらっしゃるように感じます。
 実際問題として、そういう人材がいるのかといわれると、いるとは思うけれどもピンとこないです。
 分析できる人間はいるし、様式を理解している人間もいるけれども、そうした知識や理解を演奏者にどれだけ適切にアドバイスできるものかどうか。
 こうしたことは、演奏に携わっていない人間には意外に難しいように思うのです。
 優秀な奏者、教師は音楽に取り組む際に音楽の構造をよく把握し、どうすればよりよくその音楽を表現できるか骨を折るものですが、だとすればギター音楽について熟知しているのはやはりギター奏者であるともいえるわけです。
 今回例に出されたバッハなら、ピアノの教師にアドバイスを求めて得られるものもあるかも知れませんが、もしそれがジョン・ダウランドだったらどうだろうなどと思うわけで……。
 興味があったとしても、自分の専門がカバーする範囲以外のこととなると、詳しくは知らないということはやっぱりあるように思います。
 でも、ここで頭に戻るのですが、〔投稿者YK〕さんの求められているようなこと、音楽に対する理解を深めたいという需要は確実に存在すると思うのです。
 そうした需要に対し、音楽を専門にする側がどれだけ応えられているかというと、正直不合格であるような気がします。
 ヨーロッパならそういう教師もいる(いた)のかなあ? けれど日本となると、音楽は芸事として捉えられることが多かったためか、その構造やバックグラウンドにまで言及可能な教師は多くないように思います。
 いるとしても、それは個人の資質によっているのであり、システムとしてはいまだ途上であるように感じます。
 悲観的なことばっかりいってても始まらないので。
 〔投稿者YK〕さんの要求に応えることの出来る人がいるかどうかわかりませんが、私の狭い交友関係を手繰ってみましょうか?
 要求がまだ漠然としているのでなんともいえませんが、もし具体的にどのようなものを求められているかがわかれば、まったくの望み薄ということもないかも知れません。
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投稿  remains 2009-11-03, 6:36 am

 〔投稿者YKさん〕

 みなさん、早速のコメントありがとうございます。いかにも舌足らずな私の質問でしたがちょっと整理させていただこうかと思います。
 ”ありそうもない”と最初に書いた理由はアカデミックな音楽教育のなかでも器楽を学ぶと言う場合、基本的にはその楽器の奏法を学ぶのが普通で、ただし、楽理やソルフェージュといったことを同時に修復するのが概ねのシステムかと思います。
 同じ事を町のギター教室にそのまま望むことはかなりの程度無理があるだろう、ということです。
 もうひとつは、いかなる楽器であれ、その楽器でする音楽表現は、楽器の特性や性格と密接に結びついていて不可分のものだろう、という制約です。
 つまり、まづ音楽ありき、といかに力んでみても、ギターで弾く音楽をトランペット奏者に習いに行くということはあまりにも現実的な話ではありません。
 そうした前提でなお、みなさんにお尋ねしたかったのは、以下のような条件を満たした上で、現実に目的にある程度合致する教授活動をされている団体や個人がいらっしゃるか?ということです。
 1.プロの演奏家になるためではなくあくまでアマチュアとして音楽を楽しむことが目的
 2.必要に応じて楽理、その他の基礎を含めて楽器の演奏以外のことを学べる
 3.その上で実際に楽器の演奏を通して広い意味での音楽表現を、実技として習得できる
 4.以上のことに重点をおくために、たとえギターを専門とする奏者の先生であってもあえて奏法上のことは対象としない
 どんな楽器であっても音楽をするうえで、その楽器の奏法の技術が必要なことは言うまでもありませんが、現実に私の場合ですが、自分の技量で演奏できる曲であっても(必ずしも技術的に完璧である必要もありません)、自分の演奏が本当に音楽の理にかなった、ある程度は妥当な表現であるかさえ、にわかに判断できないからです。
 有名な奏者のまねをすることはある程度できます。
 しかし、そこから先の自分の表現?となったとき、これでいいのかなぁ?という疑問がいつもつきまといます。
 ここまで書いてきて、いったい何をもとめているんだか自分でもはっきりしない部分がありますし、ギターの先生でも求めれば応じていただけるような方もきっといらっしゃるのでしょうが、みなさん、いかがでしょうか?
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投稿  remains 2009-11-03, 6:39 am

 〔応答者RIさん〕

 〔投稿者YK〕さんの仰る事はよく理解できます。
 私自身にもやはり同じような危惧があります。
 要するにプロアマ楽器を問わず音楽への感受性と表現力を養成できる人材なり機関が有るかどうかと言う事ですが残念ですが日本では、教授者個人の資質に頼っているところが大きいのかと思います。
 で話はちょっと変りますが、個人的には富川勝智氏には一度レッスンを受けてみたいな〜などと思っています(富川氏なら〔投稿者YK〕さんのご要望を満たしてくれるかも?)。
 ところで最近では、楽譜を精査して忠実に弾く事で、作者の意図がある程度わかるようになってきました。
 そして曲作り(演奏)とは、作者の込めた思いを如何に自分なりに表現するかだと思っています。
 もちろん自分の理解の度合いにもよるのですが。
 で、はじめは物まねでも完璧に真似る事ができれば、そこから得るものは大きいと思いますし、色々な方の演奏を参考にすることである程度曲の理解度が深まっていきます。
 このような積み重ねが音楽の理解とともに表現力を増していくのだと思います。
 もちろんギター以外の音楽も大いに参考になりますよね。
 その上にマイスターの助言があれば言うことは無いとおもいます。
 という事で、マイペースな音楽活動をこれからもお続けくださいませ。
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投稿  remains 2009-11-03, 6:43 am

 〔投稿者YKさん〕

 〔応答者RI〕さん、具体的なサジェッション、ありがとうございます。
 富川氏という方、検索してみましたらBLOGを公開されていて、興味深く拝見しました。
 教授活動も確かに音楽そのものをいかにつくるかに重点をおいてらっしゃるように見受けられました。
 わたしもぜひ一度レッスンを受けてみたくなりました。あらためてご紹介ありがとうございました。
 先日の書き込み以来少々考えてみましたが、現実的には音楽大学のような公の教育機関以外では、やはり個々の先生の資質や力量に頼らざるを得ないのが実情かと思います。
 そうした先生につくことができれば楽器の奏法ともども、求める形に近いレッスンを受けられると思います。
 少々ぶっちゃけた、と言いますか恥を忍んで言いますと、いまさらながらに音楽のことをわかってないな、と実感しております。
 他の皆さんがどうかわかりませんが、私の場合、どんな曲でも(極めてシンプルなものを除けば)模範となるような演奏を一度でも聴かないと、楽譜だけではなかなか弾けるようにならないんです。
 ときにこちらのフォーラムでもマニアックと言いますか、小難しいことを書いたりしておりますが、実際には楽譜も満足に読めないドシロートなわけです。
 いや、いちおう読めますけど、そこから音楽をイメージすることさえ多くの場合難しいわけです。
 お恥ずかしい話、メロディーのフレーズひとつにしてもきちんと把握できないことがあります。
 昔から思うんですけど、五線紙上の小節線(?)というのはある意味邪魔でしょうがない。
 フレーズの最後の音がある小節の一拍目に来るパターンや、2声の上声と下声が重なるときに、フレーズの頭の音の音符の棒や旗の向きが譜面上必ずしも横のつながりを示していなかったりします。
 そうすると、一連の音のつながりの最後の音を別のつながりの最初の音のごとく弾いてしまったりする、とんちんかんなことをやってしまいます。
 〔応答者RI〕さんが楽譜を精査することで、作者の意図がある程度わかるようになるとおっしゃっていられるのを拝読して、む、む、む、自分はとんでもない駆け出しであったと自戒しているところです。
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投稿  remains 2009-11-03, 6:47 am

 〔応答者KMさん〕

 方向性が見つかり、よかったですね。今後もギター(と共に音楽)を楽しんでください。
 ”昔から思うんですけど、五線紙上の小節線(?)というのはある意味邪魔でしょうがない”
 ということですが、参考までにこういう話もあるということで…

 バッハになった時にテンポが崩れちゃいけないという事態が出てきたかというと、その前のパレストリーナだとか一時代前というのは小節線というものがなかったんです。
 それはみんな音楽史でご存知だと思います。で、小節線というのが出てきて、この4分の4拍子の中には4分音符は4つあって、8分音符なら8つあって、16分音符なら16あるということが明確になったのがこの時代なんです。
 そうすると、音楽に非常に不便なことができるわけですね。というのは今までパレストリーナあたりでいろんなことを崩していたのが崩せなくなっちゃう。
 だけどそこにリズム的に面白い、ひとつの違う世界がでてきたもので、また利益もあるわけ。そうすると、単一化してその利益を取ろうと思ったのがその時代の風潮だったもんで、前のパレストリーナの時代の崩れたテンポから離れてきちゃった。
 器楽はこの時代を境にしてリズム的にテンポ敵にかっちり正確に弾くということが出てきたんです。
 で、それがだんだんロマン派になると、また崩れてくるわけです。
 それで崩れた面白さになってきて、今度その時代が過ぎて現代音楽になるとまた、4分音符は4分音符でいいじゃないかというふうに元にもどるわけですね。
 そうするとバッハの時代と現代・近代の、変拍子やなんかが出てくる場合のテンポの正確さというものがあって、真ん中に非常に崩れたものがある。
 で、どういう時に崩れるかっていうと、ロマン派のように、人間が感情をたくさん表すと崩れるんですね。
 崩れなければ、感情は表せないんです。〜「齋藤秀雄講義録」(白水社)から引用(註:齋藤秀雄氏は指揮者小澤征爾氏の先生です)

 違う話ですが、ソルの「月光」のレッスンを受けたとき、メロディーは3拍目から1拍目へのアウフタクト(もしくは繋留音)を感じるように弾く、と指示されました。低音のリズムとのズレが妙味なのですね。
 また、私は学生時代にギタークラブの指揮者でしたので、今でも分かりにくい部分は自分で指揮を振りながら歌ってみるのですが、何拍子でも最後の拍は必ず上へ向かいます。
 この浮遊感が1拍目に解決する感じが(多分、西洋音楽の)リズムに必要なものではないでしょうか。
 出典は明らかではありませんが、「小節線(バー)を超える瞬間に音楽がある」ようなことを何かで読んだことがあります。
 「小節線が邪魔」などとおっしゃらずに、西洋音楽の歴史の中に出て来た必然なのですから、うまく付き合ってください。
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投稿  remains 2009-11-03, 6:49 am

 〔投稿者YKさん〕

 ”違う話ですが、ソルの「月光」のレッスンを受けたとき、メロディーは3拍目から1拍目>へのアウフタクト(もしくは繋留音)を感じるように弾く、と指示されました。低音のリズ>ムとのズレが妙味なのですね”
 初めてうかがったことですが、なるほどと思い実践してみました。(幸いこういう曲では指の困難が少ないので、いろいろ試せます)おおー、こういう弾き方もあるのか、というのが正直な印象で、音楽的な(?)演奏と言うか表現とはこういうものか?とひとりで納得しています。
 そこでおたずねします。
 この例のような解釈、あるいは表現をどうやったら思いつくんでしょうか?
 楽譜に精通すれば、必然的にそう弾くようになるんでしょうか?
 あるいは敢えてそう弾こう、というなんらかの理由があるんでしょうか?
 結論的に言えば、そういう表現、弾き方を自ら導き出せないのは、所詮、知識、感性が足らないからでしょうか?
 少々複雑な気持ちです。
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投稿  remains 2009-11-03, 6:51 am

 〔応答者KMさん〕

 口はばったいことを言ってましたが、「アウフタクトを感じて弾く」というのは、大学生の頃レッスンに通っていたギタリストの大西慶邦先生に口うるさく言われていたことなのです。
 たいていの曲は1拍目で解決するわけですから、その前の音は少し緊張させる(テヌートさせるとか、少し強く弾くとか、ビブラートを少しかけて音程を調整するとか色々やり方は考えられますが…)ことが緊張−緩和を表現するということなんですね。(多分 )
 ご質問の「どうやったら思いつくんでしょうか?」ということには、私自身のやり方でいうと「まず、アウフタクトでやる。それで変な感じだったら次の手を考える」ということでしょうか?判断の基準は単純に言えば、快か不快かです。
 才能があって、技術がある人には別のやり方があるのかもしれませんが、とにかくジタバタしてみる、というのがどうも性に合っているようです
 あまり整理できていないので分かりにくいかもしれませんが、意見を交換していくなかで一つのメソードが見えてくるかもしれませんね。
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投稿  remains 2009-11-03, 6:53 am

 〔応答者KYさん〕

 どんな芸事(?)にも基礎というものはあるので、音楽の表現も例外ではなく、楽譜を読むこともそうだし、メロディの歌わせ方、ブレスがどうはいるべきかなどなど、は教えてもらうことができるし、そのレベルならギター教室の先生なら教えてくれると思うのです。
 そういう「正しい」表現が身についていないと、おそらく妙な、歌で言えば「調子っぱずれな」演奏になるのでしょう。
 自分の演奏が妙で正しく表現できていないと思って気になったらどっかの教室の門を叩くしかないし、その叩く先をそれほどこだわることもないのだろうと思います。
 ただ、やはり曲を演奏するということになれば、これは自分のものですから気にしても仕方がありません。
 好きな曲に向き合って気に入ったように弾く以外にないですよね。
 ゆっくり弾く、速く弾く、強く、弱く、いろいろ試して、試すことを楽しむ以外にありません。
 「正しい」演奏にこだわると、弾くのもつまらない気がします。
 たとえば、最近「フリア・フロリダ」を何度も弾きながら自分の中では勝手に「これは失恋のドラマだ」と思うようになりました。
 美しい女性と出会って恋に落ちて喜びの絶頂から、行き違いから心が騒ぎ苦しみ、最後は美しかった思い出だけが心に残る、という風に。
 メロドラマかと突っ込まれそうですし、バリオスが聞いたら「違う!」というでしょうけど。
 そういう下世話なイメージでクラッシックをやるのはどうかということもありますけど、それが自分のイメージならいいではないですかって思います。
 もちろん、これはこれは自分が自分の楽しみのためだけに弾いているからいえることで、誰かに曲を弾くことで伝えたいとおもうなら、タイムをきちんととることからはじまってこれまで先人が積み上げた基礎をしっかりしておかないとだめでしょうね。
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投稿  remains 2009-11-03, 6:58 am

 〔投稿者YKさん〕

 ”たいていの曲は1拍目で解決するわけですから、その前の音は少し緊張させる(テヌートさせるとか)”
 確かにある程度一般論として言えるように思います。
 ひとつのセオリーとして考えてもよいのかと思います。
 またいろいろ試してみることも私なりに実践しておりますが、このスレッドでお尋ねしたかった元来の疑問は、快、不快という感覚で判断できても、それが広く音楽の表現として妥当かどうかが見極められないもどかしさであるわけです。
 そのためにそうしたことを中心に学べる場所があるかな?
 という疑問でした。
 〔応答者KY〕さんの同様なご意見を拝読しました。
 所詮アマチュアの楽しみ、好きなように弾いて、気に入った表現を見つければ、という根本は同様に思いますが、ある曲のある部分を違うように弾いて、どちらが音楽の理、語法にかなっているのか?という基本をが無い場合、迷うばかりということもあるんですね。
 抽象的な話ばかりですごらちがあかない面もありますので、手短な例をひとつ。
 先日NHKで始まったギターを弾こうで、ラグリマが課題でとりあげられていました。
 前半部分の1弦12フレットのEからの下降のメロディからの部分、従来わたしは曲の最高音を含むこのフレーズは強めに弾くのが正しいと思っていましたが、壮村講師の解説では確かピアノで弾くような内容だったと思います。
 さらに前半部分の終わりに向かって若干クレッシェンドするような感じで、最後の6弦開放弦のEを 思いのほか強い音で弾かれていたので、こういうのもあるのか?と不思議に思った次第です。
 そうした様々な表現はその気になればいろいろ試せます。
 しかし、どれをとるべきか?
 ある程度の指針があればなぁ、という思いからこのスレッドを投稿した次第です。
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投稿  remains 2009-11-03, 7:02 am

 〔応答者KMさん〕

 色々とお悩みのようですね。
 荘村氏のラグリマについて、私はこう考えています。
 ”前半部分の1弦12フレットのEからの下降のメロディからの部分、従来わたしは曲の最高音を含むこのフレーズは強めに弾くのが正しいと思っていましたが、壮村講師の解説では確かピアノで弾くような内容だったと思います”
 これは、表現の一つとしてあり得ますね。
 ただ、リピートを楽譜どおりにするなら三回弾くわけですから、そのうち一回は違うやり方をしたいところです。
 ”さらに前半部分 の終わりに向かって若干クレッシェンドするような感じで、最後の6弦開放弦のEを 思いのほか強い音で弾かれていたので、こういうのもあるのか?と不思議に思った 次第です”
 この部分については、荘村氏の判断・見識を疑います。
 ドミナントからトニックに和音が解決すること、曲調がフォルテで終わることを想定していないことを考えると、(小節最初のEのコードを含めて)あのフォルテは(芝居で言うなら)通行人Aが六方を踏んで大見得を切るようなものです。
 また、私感ですが、模範演奏と称する荘村氏の番組中の演奏にはけっこうやっつけ仕事的な雑な演奏を見受けます。
 大仰なようですが、こういう演奏がNHKという俗な権威の下で放送され正当化されてしまうことに、この国の文化行政の貧しさを感じます。
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投稿  remains 2009-11-03, 7:04 am

 〔投稿者YKさん〕

 お心づかいありがとうございます。
 が、幸か不幸か、文章で書くほど悩んだりはしておりませんで、ここはこうだよなぁ、などと自分勝手にいろいろやっている、というのが実態であります。
 思いついた例として荘村さんの演奏をあげましたが、具体的なご指摘ありがとうございます。
 思うにあの1分半ぐらいの曲でさえ、さまざまな表現があるのですから音楽の奥深さにあらためて思いをいたしております。
 ところで昨日の放送はアルハンブラでしたが、フレーズの切れ目で間というには明らかに長すぎるお休みが入るような指導にいささか疑問を覚えた次第です。
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投稿  remains 2009-11-03, 7:06 am

 〔応答者KMさん〕

 荘村さんの「アルハンブラの想い出」は以前からあのような弾き方をされてますね。
 荘村さんの師匠であるナルシソ・イエペスもフレーズの間を空けますが、荘村さんほど大胆にはされていません。
 趣味の問題ですし、荘村さんの演奏を支持される方もおられると思いますので、あまり言うべきではないのかもしれませんが、あれだけやられると聞き手側の意識の流れが阻害されてしまうように感じますね。
 また、トレモロについては荘村さんはイエペスと同様にマンドリンの演奏を模したと考えられてますので、いささか速めのトレモロになっています。
 アルハンブラ宮殿のそこかしこにある噴水の水音をイメージしたと言う方もおられます。
 要するにこれはイメージの問題で、どちらがどうということではないと思います。
 大学時代のクラブの練習で、色々なアルハンブラの演奏を聴き比べたことがありますが、それぞれに趣きがあって面白かったですよ。
 最近は図書館などでもギターのCDが揃えられているようですので、聴き比べられてみてはいかがでしょうか?
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投稿  remains 2009-11-03, 7:07 am

 〔応答者ZYさん〕

 私の知っているピアニストですが こんなことを言っています。参考になれば・・・と思いコメントしました。

    http://nakamuranokangae.blog55.fc2.com/

 彼は以前 音楽学校で講師をされてました。プロのピアニストですが参考になれば幸いです。
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