録音された物は何年かな？

こんばんわ。

著作権って難しいですよね。目安としては作曲した人物が亡くなってから70年、フランスの法律では第一次大戦と第二次大戦の間に作曲されたものには戦時加算の五年が入るから75年です。日本だと生まれて活躍して亡くなってるのも本国だから国内の法律が適用されるけどあちゃらの場合、有能な人は音楽の都とされたパリやウイーン、ロンドン等を目指したので権利関係もその地のものが適応されます。これは楽譜の場合です。

録音された物はどうかと言うと録音されてから50年が今までの基準でしたが、最近EUはこれを95年に延長する案を採択したようですね。アメリカの動向が気にかかります。実例をご紹介しますね。曲はイタリア人のサルバトーレ・カルデイージョと言う人が1911年に当時の名オペラ歌手、エンリコ・カルーソに捧げた”カタリ・カタリ”です。ナポリ民謡だからご存知ですよね。曲自体は75年以上過ぎてるから大丈夫。これを戦前一斉風靡の美声テナー歌手ティノ・ロッシが歌います。懐かしいColombia　レーベルのレコードで Made in France なんて見えます。思わず目頭が熱くなる。

録音は恐らく40年代前半までと思われますから50年ならOK.　フランスはEUに入ってるから95年ならOut。でも78回転のSP盤、いいなー。木目の美しい「電蓄（分かりますか？電気蓄音機です。）」が郷愁を誘います。中に小さな電球が灯っててレコードや針の交換を助けました。今の何でもデジタルよりもこんな Lowtech な再生装置や楽器と共に定年後は過ごしたいものです。それでは聞いて下さいね。

Tino　Rossi,　Catari　Catari　

Whooper　拝