左手親指の指示は昔もあったのか．．．

最近，古文献といいいますか，譜面資料をあちこちの図書館やら，個人ライブラリやら
個人ブログ，ホームページなんかでPDFで保存，公開（閲覧）できるようにしているサイトを
検索，覗いたりしていることがちょくちょくあるのですが，例のジュリアーニの資料を見ている
うちに気付いたことがあります．
左手の親指で６弦を押さえる指示があったりするのです．
指示表記は（*）なんですが，初めて見たときはナンノコッチャてな感じで読み飛ばしていたの
ですが，改めて冒頭の解説，指示表記の説明を読んでいるうちに（古い版なので仏，西，伊
ともにかすれている．．．），親指の指示だとわかったのです．

個人的には親指を使うのはアコースティックギター（一般的にいうフォークギターとか，ドレッド
ノートタイプとか，主にスティール弦を使うやつ），つまりネックが細いタイプだろうと思っていたし，
またコードチェンジなんかもその方が素早くできたりすることもあったので，経験的にはいわゆる
クラシックギターの世界ではないだろうと決め付けていたのですが，どうもこの古文献を見ている
とそうでもなさそう．

実際，そういった指示の楽譜などに出会う頻度はどんなもんなのでしょうか．
以前にも書きましたように，ギター譜は出版されているものしか意識したことがなかったので，
また，目にすることもそれ以外には無かったので気にすることもなかったですが，現在，世界中
からいろいろな版や資料が眺められるようになって，とても面白く思えてきました．

CONNA

　左手親指の使用は古くからあったようです。
　ただ楽器によってはしやすかったりできなかったりとありますから
　（楽器発達の）時代背景があるのだと思います。
　ジュリアーニの曲でもここは不可能だろうという箇所がありますから、昔はそんな運指もあったのかも知れませんね。
　私も原典を見る機会が増えてきたので、最近はそんな事も意識はしていますが
　さすがに親指を使用しようとは思いません（実際私の楽器では出来ないです）。
　面白い情報ありがとうございました。