クラシックギターのフォーラム
Would you like to react to this message? Create an account in a few clicks or log in to continue.

宮下祥子ギターリサイタル

Go down

宮下祥子ギターリサイタル Empty 宮下祥子ギターリサイタル

投稿  弾きこもり 2010-07-09, 7:16 pm

◆宮下祥子ギターリサイタル (共演:高木洋子)

■日時:2010年7月10日(土) 開演14:30
■主催:大人のソロギターサークル
■会場:西志津ふれあいセンターホール(千葉県・佐倉市)
■チケット:一般2,500円/学生2,000円
        (当日各500円増)
■主な曲目:
・アランフェス協奏曲(J.ロドリーゴ)
・羽衣伝説(藤井敬吾)
・さくらの主題による変奏曲(横尾幸弘)
・この道(山田耕作~佐藤弘和・編曲)
・「新12の歌」より(壺井一歩)
  すみれの花咲く頃(Franz Doelle)
  みどりのそよ風(草川信)
  仰げば尊し(スコットランド民謡)
・グラナダ(I.アルベニス/高木洋子 ピアノ独奏

女性クラギフェチのみなさん集まれ!!

弾きこもり
弾きこもり

投稿数 : 29
Registration date : 2010/03/26

トップに戻る Go down

宮下祥子ギターリサイタル Empty いってまいりました。

投稿  弾きこもり 2010-07-10, 10:10 pm

 冒頭にアルハンブラ。これがよかった。そして客席の声にこたえて弾いたアンコール曲のアラビア風奇想曲。この二つの演奏は秀逸で引き込まれてしまいました。宮下さんこの系統は表現も研究され尽くされている感がありますね。現代曲も得意とされているようですが、タレガの曲の表現はすばらしかった。ギターに合っているのはもちろん、曲そのものの出来がいいのと宮下さんの表現力がうまくかみ合うような気がするな。
 アランフェスは三楽章全部高木洋子さんという方のピアノ伴奏でやりました。あらためてこの曲の難しさを見せつけられました。なんという難しい曲が有名になってしまったのでしょう。私にはとうてい手がとどかないではありませんか。間違いなくこのままでは生きている間に演奏できません。この曲、集中してききたかったのですが客席のお隣の二人が膝で拍子をとっておられたためにイスが揺れてそれが気になってしょうがありませんでした。お客様!イスのビブラートは要りません。
 難曲であると同時にギターとピアノのバランスが難しい。オーケストラであればもっと大変ですね。99席でしたが会場の音響効果はGG社ほどではなくギターの音はそれでもやや小さめに感じられました。(GG社でも人が入ると音が人に吸収されててきめん響かなくなるとのこと。) ピアノはグランドピアノですからやむを得ませんが高木洋子さんが音量をコントロールされていてピアノの音がギターをじゃまするという感じはしませんでした。
 プロの方も舞台があると練習の機会が多くなるので、ピアノ伴奏でアランフェスというのはいいですねえ。
 ピアノといえば、グラナダがプログラムどおり演奏されました。なかなかいいなあと思いました。ギターとどちらがいいかというと、いい勝負ですがギターのほうが少し味があるかなあ。ところがですアンコールでやったバリオスの大聖堂の第三楽章は幻想即興曲ばりでものすごい迫力でした。 これはピアノにあっているのかもしれないと思いました。というのもウイリアムズ好きの私が彼のバリオスのCDを聞いてもなんとも思わなかったのです。最近はこういう曲がはやりなのか~という感じで。ところが、この高木洋子さんのピアノのバリオスには感動しました。客席からも感嘆の声が聞こえました。はじめてバリオス・・練習してみよかと思いました。ピアノにおはこがとられて残念・・という気もないではありませんが、それよりこの曲こんないい曲だったんだということがわかり、表現の仕方の参考になりました。
 さくらの主題による変奏曲ですが、これもよかったです。youtubeで他の人のを聴いたことがありますがこれは宮下さんのほうがなんというかすんなり入る。帰りにGG社でウイリアムズの古いCDを買ったのですがそこにさくらが入っていて、これが絶品でした。宮下さんのがややクリアな音であるのに対しウイリアムズのが録音のせいもあるのかもしれませんが、やや甘い感じでした。この曲、やや甘い感じで弾くと耳に心地よく響きますね。(歳のせいかな)日本人が弾くとどうしてもどこかで琴を連想させてしまう。作曲家も演奏者も琴をどこかでイメージしていると思いますが、この曲。琴から離れたほうがいい。。。と思いました。
 羽衣伝説ほか何曲かは調弦がかなり大変そうでした。調弦しながらトークもされて、慣れていらっしゃるなあと思いました。このトーク。実はこういうライブではありがたいんですよねえ。なんというか演奏者の人柄が伝わってきて、余計な批評心が消えて音楽がきけるようになるんですよね。いい曲ありがとさんですってかんじで。歌謡曲のライブでは結構このトークやパフォーマンスを重視していますがクラシックも少し取り入れるといいかもしれませんね・・ってもうやってる人もいるか。
 珍しく楽譜を見ながら演奏された曲もありました。やはり調弦がかなり異なる曲で難しそうでした。プログラムの一曲すみれの花咲く頃はI LOVES YOU PORGYに変更になりました。
 演奏会、振り返ってみると一気にこれだけの曲をやるのですから本当にプロは大変だと思いました。




 
 

 
弾きこもり
弾きこもり

投稿数 : 29
Registration date : 2010/03/26

トップに戻る Go down

トップに戻る


 
Permissions in this forum:
返信投稿: 不可