休符と消音の大切さについて
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休符と消音の大切さについて
皆さんギターを弾くという事を楽しまれている事と思います。
ところで 音を出す=音楽になる では無い事は良くご存知ですよね。
勿論楽譜に指定された音程・長さ・強さ・タイミング・速さやりズム・表現で演奏する訳ですが
それだけでも音楽にはなりません。
フレーズの抑揚や音色、速さの微妙な変化、低音中音高音のバランス、全体の構成等など音符には書かれていない表現を楽譜から読み取り、自分の解釈で演奏しなければなりません。
例えば、音の長さと強さ(と重要度)の事を「音価」と言いますが、この長さについては楽譜では音符ごとに一音一音指定してあります。
強さについては表現記号や指示記号で指定されている事が多いですが重要度(例えばサビの部分等)については全体の構成とフレーズから割り出していきます。
ところで、音の長さですが、これを楽譜通りに全ての音符について守った演奏というものを聴く事がほとんどありません。勿論運指上音価を守った演奏が不可能な楽譜は別としてです。
これはどういうわけでしょうか。
つまり弾弦して出した音は指定音価を保った後、すべからく消さないと楽譜通りに弾く事にはならないのにそれをしていない。
これにはいくつかの理由があると思います。
まず考えられるのは、
音を出す事だけにご執心で消すことまで考えていない。
ギターという楽器は音の持続時間が短いので、消さないでも良いと思っている。
消すのが面倒でやらない。
消音が不可能だと思ってやらない。
消したいがその技術がないか方法が分らない。
と言ったものだと思います。
しかし、楽譜には必要な音しか書かれていないのです。作曲家は4分音符で書いた音はその長さで弾かれる事を前提として楽譜(音楽)を書いてます。音を伸ばしたままで良いと思うのなら、そのように楽譜に書いているはずです。
そして、ほとんど全ての楽譜は各音符に音価を設定して厳密に音の長さを指定しています。
なぜなら、作曲家が意図した音楽が音符としてそこにあるからです。
つまり音価を維持した後消音しないで音を出しっぱなしにする事は、作曲家の意図した事ではなく余分な音(雑音)を残す事になってしまいます。
この事を理解していないと消音や休符記号の重要性が分らないということになります。
皆さんはどうでしょうか?
さて、この様に音価の重要性を認識すると、楽譜に書かれていない休符があるという事に気付きます。
つまり書かれている休符を守った上で、音符の音価を守るために必要な休符がいたるところに存在するということです。
そこで消音の技術がとても大事になってきます。
さて、消音といっても方法は様々です。
左手で消音する方法としては空いている指で触れる。押えている指を少し浮かす。押えている指を寝かせてとなりの弦に触れる。
右手での方法としては、空いている指(小指も含めた)で触れて消音する。アポヤンドで手前の弦を消音する。親指の甲を利用する(弾弦しながら手前の弦の消音が可能です)。手の平等で全弦を消音する。等など。
これらを組み合わせて使用することで、ほとんどの楽曲の音価を守った演奏が可能になります。
勿論、消音不可能なパターンもありますがその場合には次善策を講じます。
以上音価の維持と消音・休符の重要性を説明してきましたが
具体的な消音の方法については、別の機会に説明したいと思います。
と言う事でこのフォーラムでは個別の質問も受けていますのでどしどし御投稿くださいませ。
ところで 音を出す=音楽になる では無い事は良くご存知ですよね。
勿論楽譜に指定された音程・長さ・強さ・タイミング・速さやりズム・表現で演奏する訳ですが
それだけでも音楽にはなりません。
フレーズの抑揚や音色、速さの微妙な変化、低音中音高音のバランス、全体の構成等など音符には書かれていない表現を楽譜から読み取り、自分の解釈で演奏しなければなりません。
例えば、音の長さと強さ(と重要度)の事を「音価」と言いますが、この長さについては楽譜では音符ごとに一音一音指定してあります。
強さについては表現記号や指示記号で指定されている事が多いですが重要度(例えばサビの部分等)については全体の構成とフレーズから割り出していきます。
ところで、音の長さですが、これを楽譜通りに全ての音符について守った演奏というものを聴く事がほとんどありません。勿論運指上音価を守った演奏が不可能な楽譜は別としてです。
これはどういうわけでしょうか。
つまり弾弦して出した音は指定音価を保った後、すべからく消さないと楽譜通りに弾く事にはならないのにそれをしていない。
これにはいくつかの理由があると思います。
まず考えられるのは、
音を出す事だけにご執心で消すことまで考えていない。
ギターという楽器は音の持続時間が短いので、消さないでも良いと思っている。
消すのが面倒でやらない。
消音が不可能だと思ってやらない。
消したいがその技術がないか方法が分らない。
と言ったものだと思います。
しかし、楽譜には必要な音しか書かれていないのです。作曲家は4分音符で書いた音はその長さで弾かれる事を前提として楽譜(音楽)を書いてます。音を伸ばしたままで良いと思うのなら、そのように楽譜に書いているはずです。
そして、ほとんど全ての楽譜は各音符に音価を設定して厳密に音の長さを指定しています。
なぜなら、作曲家が意図した音楽が音符としてそこにあるからです。
つまり音価を維持した後消音しないで音を出しっぱなしにする事は、作曲家の意図した事ではなく余分な音(雑音)を残す事になってしまいます。
この事を理解していないと消音や休符記号の重要性が分らないということになります。
皆さんはどうでしょうか?
さて、この様に音価の重要性を認識すると、楽譜に書かれていない休符があるという事に気付きます。
つまり書かれている休符を守った上で、音符の音価を守るために必要な休符がいたるところに存在するということです。
そこで消音の技術がとても大事になってきます。
さて、消音といっても方法は様々です。
左手で消音する方法としては空いている指で触れる。押えている指を少し浮かす。押えている指を寝かせてとなりの弦に触れる。
右手での方法としては、空いている指(小指も含めた)で触れて消音する。アポヤンドで手前の弦を消音する。親指の甲を利用する(弾弦しながら手前の弦の消音が可能です)。手の平等で全弦を消音する。等など。
これらを組み合わせて使用することで、ほとんどの楽曲の音価を守った演奏が可能になります。
勿論、消音不可能なパターンもありますがその場合には次善策を講じます。
以上音価の維持と消音・休符の重要性を説明してきましたが
具体的な消音の方法については、別の機会に説明したいと思います。
と言う事でこのフォーラムでは個別の質問も受けていますのでどしどし御投稿くださいませ。
remains- 投稿数 : 813
所在地(Location) : 埼玉県
Registration date : 2008/11/13
右手親指での消音方法について
消音というと一番忙しく使われるのが右手親指です。
消音といっても単弦のみではなく、2弦同時の消音やそれ以上の複数弦の消音を
p指を使ってimaを弾きながら行います。
最も単純なのが単弦への消音(勿論使用しないima指のどれかを使って行う場合も多いです。プランティングの応用ですね)。
これは消音したい弦に親指で触れるというもので最も多く使用されます。
単弦でも親指で弾弦すると同時に指の甲側(主に関節の出っ張りを利用します)を手前の弦(例えば4弦弾弦時に5弦に触れる等)に触れて消音する手法もあります。
次に2弦を一度に消音する方法ですが、
これは、隣り合った2弦を消音する方法です。
つまり、隣り合った弦の間に親指を挟み込むようにして(腹の部分で2弦にわたって消音する場合もあり)消音します。
指の平側と甲側を使うわけですね。
その他、複数弦(隣り合った3弦以上)を同時に消音するには親指の下側側面を平にして弦にあてて消音します。
この消音方法は弾弦された音の残響音や共振音を演奏中に消音するためによく使用されます。
これらの全ての消音はima指で弾弦しながらでも適宜実施します。
これらの消音方法で消音しきれ無い物は、左手を使います。
右手より左手を使った消音が容易なときは左手指で消音する事も多いのです。
さて、両手を駆使しても消音ができない場合があります。
そういう場合は、次善の策として、親指弾弦後なるべく速やかに消音したい弦に親指を触れて(乗せて)消音するなどという事も行います。
つまり右手親指(他の指もですが)は演奏中は、休みなく働いている、と言うか働かせていなければしっかりした演奏はできないのです。
消音はギターにとって弾弦技術に次いで重要な技術といえますが
市販の教本にはこれらの消音のテクニックについて解説しているものが殆どみられません。
楽譜通りに弾く(音符の音価を守る)には消音技術は絶対不可欠なものです。
また、指定音価を守る事は、その音楽を表現するためには絶対の条件となります。
細部まで音価を守った演奏を行うだけで、8割がたその音楽が理解できるようになると言えると私は思っています。
是非皆様も消音に対する考え方をしっかり持った演奏をして、プロの音楽に迫ってみてくまださいませ。
消音といっても単弦のみではなく、2弦同時の消音やそれ以上の複数弦の消音を
p指を使ってimaを弾きながら行います。
最も単純なのが単弦への消音(勿論使用しないima指のどれかを使って行う場合も多いです。プランティングの応用ですね)。
これは消音したい弦に親指で触れるというもので最も多く使用されます。
単弦でも親指で弾弦すると同時に指の甲側(主に関節の出っ張りを利用します)を手前の弦(例えば4弦弾弦時に5弦に触れる等)に触れて消音する手法もあります。
次に2弦を一度に消音する方法ですが、
これは、隣り合った2弦を消音する方法です。
つまり、隣り合った弦の間に親指を挟み込むようにして(腹の部分で2弦にわたって消音する場合もあり)消音します。
指の平側と甲側を使うわけですね。
その他、複数弦(隣り合った3弦以上)を同時に消音するには親指の下側側面を平にして弦にあてて消音します。
この消音方法は弾弦された音の残響音や共振音を演奏中に消音するためによく使用されます。
これらの全ての消音はima指で弾弦しながらでも適宜実施します。
これらの消音方法で消音しきれ無い物は、左手を使います。
右手より左手を使った消音が容易なときは左手指で消音する事も多いのです。
さて、両手を駆使しても消音ができない場合があります。
そういう場合は、次善の策として、親指弾弦後なるべく速やかに消音したい弦に親指を触れて(乗せて)消音するなどという事も行います。
つまり右手親指(他の指もですが)は演奏中は、休みなく働いている、と言うか働かせていなければしっかりした演奏はできないのです。
消音はギターにとって弾弦技術に次いで重要な技術といえますが
市販の教本にはこれらの消音のテクニックについて解説しているものが殆どみられません。
楽譜通りに弾く(音符の音価を守る)には消音技術は絶対不可欠なものです。
また、指定音価を守る事は、その音楽を表現するためには絶対の条件となります。
細部まで音価を守った演奏を行うだけで、8割がたその音楽が理解できるようになると言えると私は思っています。
是非皆様も消音に対する考え方をしっかり持った演奏をして、プロの音楽に迫ってみてくまださいませ。
最終編集者 remains [ 2010-10-15, 6:53 am ], 編集回数 2 回
remains- 投稿数 : 813
所在地(Location) : 埼玉県
Registration date : 2008/11/13
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