ギタリスタス新潟主催 「オーディション合格者によるギターコンサート」のお知らせ

[remain-iihama]

　来る３月２２日、新潟市　だいしホールにて
　第1４回　オーディション合格者によるギターコンサート　が開催されます。（詳しくはこちらから）　
　
　当フォーラムから　UENO Karenさんも出場予定です。
　新潟地方の方は是非御覧下さり、リポートをしていただければありがたいと思います。

　以上、お知らせでした。
　

[UENO Karen]

こんにちは。UENO Karen です。

remain-iihamaさま

おしらせありがとうございます。
なんだかてれますね。

補足します。
わたくしなんだか新潟以外からの参加で肩身が狭かったのですが、今のところそういう制限は無いのだそうで、今回も東京からの参加者がいるそうです。次にお知らせする時は、選考会参加者募集の頃から書き込みますね。（毎年12月20日頃が締切りです。）

[CONNA]

いよいよ明日になりました．

新潟はマイカー，新幹線以外では行ったことがなかったので，バス時刻，停車場（古い言い方．．）を再確認
しておりましたら，何と，新発見！
万代バスセンターから歩くつもりでいたら，その前の”古町”（三越前）で停まるのを発見．
ここから会場までは５０ｍくらいしかない，それも午後１時１５分過ぎには着いてしまう．
お茶したり，下見したりして余裕で会場へ行けそうです．

CONNA

[whooper]

こんにちわ。

皆様にはお知らせしてませんでしたが私もご同行させて頂きます。念力の「あほ力」は送る途中で殆ど
消えてしまいましたので。お傍で生音聞きますから。帰りはバスの切符が売り切れなのでJRを使います。
移動時間の方が長くなりそうですがあれこれ考えたり思い出を心に刻み付けたり良い日になるでしょう。

CONNAさん、それでは明朝お会いしませうね。

Whooper　拝

[whooper]

皆さん、無事に戻りました。

色々見聞きして来た事ご紹介しますね。当日は6時に家を出て池袋に向かいバスセンターでCONNAさんとお会いしました。
CONNAさんは予想した通り豪傑型のご容貌とお人柄でお近づきになれて光栄でした。

バスは目白通りを北上し都心を離れて上越道に入ります。高速道路は単調なのでうたた寝したり資料読んだりして過ごしました。
二時間位走り山越えに差し掛かると周りの山々はまだ雪が残ってます。湯沢温泉でまず小休止。



幕末の奥羽戦争で激戦地となった小千谷（おじや）も通ります。幕臣の長岡藩は中立を標榜していたのですが遂に開戦となってしまう。
知将河井 継之助（かわい つぐのすけ）はメリケンから最新式のガトリング・ガンを購入するなど軍備を強化してました。けれども同盟し
ていたはずの諸藩は寝返ってしまう。小千谷陥落後、継之助も負傷して亡くなってしまう。長岡藩は負けたがその後山本五十六海軍
大将や田中角栄元首相を輩出するなど新潟は特異な人物を生んで来ましたね。てなしょーもない事を考えて時を過ごしました。小千
谷の先は銀食器の生産で有名な燕です。

仕事で北海道から沖縄まで行ってますが裏日本には出先もないし本格的な観光旅行もしたことなかったです。学生時代貧乏旅行して
て新潟駅前の旅館で寝た思い出がありますが当時駅の周りは何もなかったように思います。

出発して四時間を過ぎる頃山を下り新潟市内に入りました。何だか町田みたいな感じですな。高層マンションもないし大きな工場もない。
これがフツーの地方都市なのかな。CONNAさんが会場に近い降り場を見つけていたので降りました。古町（ふるまち）って名前です。
新潟市の目抜き通りなんでしょうね。京都の川原町通りに似てますが人も車も少ないしなんだか活気がありませんね。

まず会場に行ってみました。「だいしホール」っておかしな名前だなと思ってたら「第四銀行」の系列なんです。資本自由化がすすみ金融
機関の人為淘汰が進んだと思ったらまだ旧ナンバー銀行は地方都市では健在なんですね。知らなんだ。受付の方のご好意でホールに
入るとリハーサルの真っ最中。私達と同年代の方がバッハを弾かれてました。

Karenさんを探して楽屋を見て回ったのですが分かりませんでした。後で聞いたら四階だったそうです。腹減ったので飯に行きました。
ラーメン屋が結構あるのですが新潟まで来てラーメン食べようとは思いません。新鮮な海鮮丼でも、と探したのですがありません。偶然
出くわしたタイ料理屋に入りました。先々週出張していたバンコックのマンマンデー気分が抜けてないのでしょうね。

中はそれらしい。さすがCONNAさん。お耳が鋭い。何故かBGMにジプシー・キングスがかかってる。極々無難に焼き飯とワンタン・スー
プを注文しましたよ。でも卓上にある筈のものがありません。タイ料理屋の卓上には、ナンプラー、砂糖、酢、粉末唐辛子の容器が備え
てあって自分の好みで料理に入れます。これは頼まないと出て来ない。オイ、オイ、オイ！マジメにやってんか。味はそこそこでした。
値段は現地の約10倍。あちゃらだと大体100円です。まあ演奏会前の薬味程度です。

会場に戻ると受付でKarenさんが待ってて下さいました。「こんにちわ。私が。。。。」お！なーるほど、そうだったのか。。。何のこっちゃ？Karenさんはまだお若くすごく上品な方で古楽器やルネサンス、初期バロックがお似合いなんですね。最初は渋い好みなの
でお年を召された「シニア」なのかと信じてました。 　受付風景です。



Karenさんにお許しを頂きご自慢の「ニヤリ君」を見せてもらいましたよ。「ニヤリ君」とはブリッジの形状が口に似てるので楽器が笑って
るように見えるからとのことです。



ラベルが見えますよ。故水原洋師匠の「ラ･コート」レプリカで2000年の作とか。水原師匠は80年代半ば位からご自分の工房で製作を
始められその楽器は内外の一流プロに愛用されて来たそうです。残念ながら一昨年でしたか夭折されました。河野工房は甥の桜井師
匠が引き継いだけど水原工房は後継者がいるのかな。ドイツ松の綺麗な表ですね。



裏はローズウッドかな。



古楽器らしくテールエンド・ピンがありますよ。当時は肩紐付けて立って弾いたり伴奏したりしたそうです。



右手を撮らせて頂きました。



爪は僅かですね。私もこんな風に短くしてます。若い頃は長くしてました。



受付の片隅で色々話したり写真撮ったりしてたらヘンなおじさんが加わって「弾かせてくれ」と言う。ギター愛好家なら他人が弾かせ
てくれと言っても断れないですよね。但し今は演奏前。私達は敢えて自粛してました。この人ニヤリ君を鳴らしだしたが「私はフラメン
コをやってるんです。。。」バララン、ジャリ、ジャリ、CONNAさんなら許せるけど「おい、おい、おい、今なんどきですか。ジャンルが違う
でしょう。」見知らぬ人にくすぐられた「ニヤリ君」が可愛そうだからその後私が少し触ってお払いと言うか「あほちから」のおまじないを
しておきましたよ。

それではKarenさん、お願い致します。今までしっかり仕込みなさってこられたからドジる筈がないと信じてます。私設応援団のオッサ
ン二人しっかり握手してお送りしましたよ。

第14回オーディション合格者によるギターコンサート：14:30 - 16:30

演奏曲目　

１．ババーヌとスペインの歌による変奏　G.サンス
２．アルハンブラの思い出　F.タレガ
３．ロンド風ガボット　J.S.バッハ
４．盗賊の歌、聖母の御子　カタロニア民謡
５．スケルツォ　L.レニャーニ
６．二つのバラード　N.コシュキン
７．サラバンド、ドーブル、ブーレ（無伴奏バイオリンパルティータ1番）　J.S.　バッハ

休息

８．ロンドンの街々（二重奏）　R。マックテル
９．そのあくる日　R.ゲーラ
１０．セビーリャ　I.アルベニス
１１．アストリアス　I.アルベニス
１２．ソナタ　K.377　D.スカルラッテイ
１３．セビーリャ　I.アルベニス
１４．カンツォネッタ　J.L.F.メンデルスゾーン

演奏者のギター歴紹介を見るとどうも地元選考委員の門下生ばかりと言うか先生がご指名してるのかも知れませんね。CONNAさん
曰く、バリオスやビラ・ロボスと言った本格的な南米物がない。

ホールは三百席位の中規模で音響効果も中々よいです。但し客席が低くて前の人の頭越しに奏者を眺めるようになります。映画上映
向けには良いんだけどな。。。客席は大体八部の入りでした。

時間が迫り開始を告げるアナウンスが入り会場が暗くなりました。Karenさんの呼び込みがあってしずしずと登場なさった。中々堂々と
してなさる。少し緊張した間があってテーマの部分が始まりました。テンポもごく自然です。楽器のせいかドカン、ズシンというような響き
はないけれど6弦の余韻が最後まで聞こえます。良く鳴る楽器と言うか良く鳴らされてます。舞曲の対比も見事だし細かい装飾音も決ま
ってます。聞いていて無理なく流れて行くような見事な演奏でした。 She is really musical. これは英語の最上のほめ言葉です。ミ
ュージカルと言うと和製英語では歌ったり、踊ったりする芝居を指す用語ですが、本来は「音楽性・歌心がある」と言う意味です。よし！
さすが。我々の良きお手本であるわいな。

後は十人十色と言うか人様の演奏をあれこれいう資格はないけど思い出すままに。ある人はヘッドにクワガタ虫（電子チューナー）付け
たまま出て来て入念に音合わせし外すのかと思ったらそのまま最後まで弾きました。音叉しか知らないロートルにはちょっとショックでし
たね。

6曲目は現代ロシアの作曲家の作品です。これを１０弦で演奏された。１０弦は難しそうですが全体に厚みが出ますね。CONNAさんは
ある奏者の気合と言うか鼻息が聞こえたとか。注目は９番目の学生君。この曲はキューバの現代曲で最近人気が出てきましたね。ブロ
ーウエルの「１１月のある日」の続編見たいです。この子２００７年に大学のギター部に入ってから始めたと紹介されてますから二年でこ
こまで来たのなら凄い。

アルベニス、タレガ、バッハ等は演奏会の定番でプロの名演奏が煩悩に刷り込まれてるからどうしても聞き比べになってしまう。皆さん
お上手と言っておきませう。ショックと言うか驚き、桃の木は１２番の「ぼく」ちゃん。１０才のおかっぱ少年が本格サイズの楽器抱えて登
場。構えるとギターの裏に隠れてしまいそうです。手もまだ小さい。スカルラッテイのソナタって難曲ばっかしですよね。大丈夫かと心配し
てたら小気味良く弾き始めました。早い上り下りも見事、セーハもがっちり決める。最後の方は余裕まで感じられる。進歩の止まったロー
トルはたじたじとなりましたぞ。お見事！三才から始めたそうでお父さんがプロかセミプロとか。先が末恐ろしい。

締めもびっくり。ぼくちゃんのお姉ちゃんです。高校二年ですが他の奏者とは数段違う。全日本ジュニア・コンクールでも最優秀賞を取っ
たり大人に混じっても上位入選したと紹介されてます。この子も行く末が楽しみですね。まあWhooperのようなロートルはもう駄目だか
ら若い芽が着実に育ってるのが見れただけでも幸せでした。東京にはもっと凄い子がいるんだろうけど新潟のジュニアは恐るべし。

演奏会では何故か最初と最後が凄く印象に残ります。Karenさんは立派に巻頭を飾られた。この次も期待してますよ。演奏後はお会い
出来なかったけど本当にご苦労様でした。

お休みなさい。
Whooper　起立脱帽拝礼

[remain-iihama]

　レポートありがとうございます。　「だいし」が「第４」の事だとは知りませんでした。
　やはり現地潜入には価値がありますね。
　私個人は古楽器系は弱いんですが
　楽器自体には興味があります。
　音を聞けば大体どんな形状かは予測ができますが
　Karenさんのラコートモデルはもっと華奢かと思っていたら
　ずいぶんととしっかりした作りでしたので
　「それでか！」と納得しました。
　とにかく、ご苦労様でした。
　お疲れ様！

[UENO Karen]

みなさんこんにちは。UENO Karen です。

たくさんの方から応援ありがとうございました。
現場まで駆けつけて下さったCONNAさん、Whooperさんをはじめ、アップした演奏に忌憚ないご意見を寄せてくださったremain-iihamaさん、フォーラムの投稿にお返事下さったみなさん、ほんとうにありがとうございました。
おかげさまで、無事弾いてくることが出来ました。

本番はやっぱりあがっていまして、よく覚えていないんです。（近日中に主催者側からDVDが届くはずなのですが。）
Whooperさんのレポートによると、悪くない出来だったようで、ほっとしています。
（そうか、ニヤリ君にも念力さずけてくださったんですね。なるほど。）

ちなみにアガりについて、気がついたことが一つありまして。
実はリハーサルのときも、ものすごくアガったんです。途中から手がブルブル震えて、ジグの一回目は音がたくさん抜けてちゃんと曲になりませんでした。まあ、何とかとまらずに最後まで弾いたのですが。
ICレコーダーを用意していたので、この時の演奏も録音して、すぐに聴いてみたのですが、案外ちゃんとしているんですね。驚きました。その後、空き時間を利用してもう一度会場で録音してみて、聞き比べたのですが、この時は全くアガっていないにもかかわらず、それほど良くないのです。意外でした。適度の緊張は必要なんですね。あがり＝悪、と思っていたのですが、それほど単純では無いのですね。そういえば、Whooperさんのレポートにも出てきた「ぼくちゃんのお姉ちゃん」は、楽屋で「やばい！！緊張しない！！」と騒いでおりました。羨ましい限りだったのですが、そのこころを尋ねてみると、「緊張しないと曲に集中しないから、いい演奏にならない」とのことでした。なるほど。
ともあれ、自分の演奏は、録音してみないと分からないものだとおもいました。

Whooperさん
〉まだお若くすごく上品な方
って、勘違いですよー。だから言ったでしょう、ナルバエスの頃から生きている魔女だって。

[CONNA]

Ｗｈｏｏｐｅｒ　さん，明快かつ魅力あふれる紀行レポートありがとうございます．

> 「だいし」が「第４」の事だとは知りませんでした。

そうなんです．
「ダイシ」という読み，最初は「大師」「大資」とか勝手に想像し，弘法大師様に由来が
あるかとか資本がタップリあるんだろか．．．などと貧弱なイメージ持って，特に調べる
こともなかったのですが，バス停降りて歩道の傍らに新潟市の遠隔紹介のプレートが
あちこちにあるのに気付き，その中に「第四銀行」の昔の（明治創立時）の写真があり，
「第四」だと判りました．
何でもそれによると１８７２年に国立銀行条例が出来て，翌年に設立された由緒ある
（元）国立銀行で，日本に残っている銀行の中でも最古参の部類のひとつなんだそうな．

それにしても，開演前のギターを見ながら私たち３人がガヤガヤしているときに，入り
込んできたあのオヤジ，人なつこいというか，弾きたがりというか，触りたがりというか，
東北人としては（新潟は東北じゃないですね，よく考えたら．．．）遠慮して遠巻きに見る
もんなんですが，新潟はああいう方は多いのかな（多くないですよね，やはり．．．）．
カレンさん，時間を気にしてる感じだったので内心ドキドキで「このオヤジ～」と思ったり
しましたが，ま，それもちょっとしたスパイスになったのか，Ｗｈｏｏｐｅｒさんの記通り，
落ち着いた，どっしりした演奏でした．

> ナルバエスの頃から生きている魔女だって。

そうですか，魔女でありますか．．．．確かに魔女の杖，普通サイズのギターだとイメージ
行かないですが，ラ・コートだと杖に見えなくもないですね，ふーむ．．．

始めよければ終わりもいいというのは本当で，お仕舞いはしっかり〆られてましたね．
今回で１４回ということ，初めての人も，何度か出たことのある人もいたようですが，
時間，人数的には今回のような規模で開催されてるのでしょうか．
また来年，見に行ってもいいなと感じました，ちょとした小旅行気分にもなります．

ＣＯＮＮＡ

[whooper]

皆様、ご拝読ありがとうございます。

いやー、Karen さんご自身はさぞや大変だっでしょうが我々野次馬としてはそれなりに面白可笑しく付き合わせて頂きました。
重ねて御礼申し上げます。それにしてもあのフラメンコおやじ何処で何されてる方なんでしょうかね。案外地元では大家か、
何処かでCONNAさんと繋がってたりしてて。。。

〉まだお若くすごく上品な方
って、勘違いですよー。だから言ったでしょう、ナルバエスの頃から生きている魔女だって。

げっ！ほんまかいな。山奥に住んでる。猫が集まって来る。月夜の晩に近所のオバちゃん集めて裸踊りする。これぞオトろしい　
witches' Sabbath （魔女の集会）、怪しいなー、「山奥の姉さん（本家のロレッテさん）」も怪しいしなー　

都会派の魔女はきょうびおらんのかな？
桑原桑原
Whooper　布団被って寝ます。

[CONNA]

魔女は”杖”じゃなくて”ほうき（箒）”でしたね，何で杖と入れてしまったのやら．．．．
”ほうき”だとあのギターのイメージぴったりなんですが（しつこいか．．．．）

＞　処かでCONNAさんと繋がってたりしてて．．．．．

むむむむっ．．．細い糸を手繰っていくと，”私フラメンコ方面なんです．．．”という輩は，どっかで繋がるかも
知れません．
それほどゲリラ的というか，地下・水面下に潜り込んだ秘密結社的な趣は感じます．
が，あのオヤジとの関係はとりあえず（たとえあっても）手繰りたくないな，あはは．
そういえばあのオヤジさんは，最前列右側（ステージへ向かって）で見てましたね．

ＣＯＮＮＡ

[whooper]

あのオヤジとの関係はとりあえず（たとえあっても）手繰りたくないな，あはは．

いいんや、いいんや、CONNAさんは魔界のオトロしさをご存知ないな。何処かの会合で出会いあの人が偉い先生だったりして
「その節はどうも、どうも。。。」「おお君だったのか。わしが可愛がったらどんな楽器でも奏者の言うことを聞くんじゃ、ぶはははは」

実はあれもこれも大魔女の仕組んだ「ヤラセ」だと考えれば納得いくでしょ。小魔女のKarenさんに試練を課す。中魔女のLorette
さんがヤキを入れる。脇役、私達が現場で花を添え能天気な人が餌食にされた。

世の中不可解な事ばかりです。

それでは又
Whooper　拝

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