クラシックギターのフォーラム
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楽譜の読み方や楽曲解釈について

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楽譜の読み方や楽曲解釈について Empty 楽譜の読み方や楽曲解釈について

投稿  yuki 2009-12-23, 7:44 am

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yukiさんには申し訳ありませんが
この話題は独立したトピックが妥当だと判断しましたので、
無断にてここに分割致しました。
ご容赦ください。                    remains
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音を保つことと消すことは表裏一体、remainsさんのおっしゃるとおりだと思います。
ただどこまで厳密さを追求するか、ということにもなりますが、現在の楽譜の記譜法
の限界もあるように思います。

単純な話、Cのコードをアルペジオで引く場合、C,E,G,Cとそれぞれ5,4,3,2弦で
弾くような楽譜の記譜上では根音の5弦Cは4分音符であれ、2分音符であれ問題
無いのですが、4,3,2弦の音が8分音符で書かれていた場合、ほぼ100%4、3弦の
E,Gは消音しません。これは出来る出来ないではなく、その曲のどんな流れの中で
出てきたCの和音であれ4つの音を一塊として和音として響かせることがほとんどだからです。
もしそれぞれの音を独立させて混ざらないように弾いて欲しければ、それぞれが16分音符
で、間に16分休符を入れるような表記になるのではないでしょうか?あるいは連続する
8分音符にスタッカート記号を付す方法もあるかも。。。

しかしいずれにしても、連続した8分音符が和音を構成する音である場合は
表記上8分音符であっても最後の音の音価までずっと音を伸ばす奏法をとるのが
この場合は概ね正しいとも言えると思います。

yuki

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投稿  remain-iihama 2009-12-23, 8:43 pm

 分散和音の弾き方でについてですが
 それが本当に分散和音なのか、はたまた分散和音とは似ているが和音内の旋律的変化なのかが問題となります。
 この場合の判断の手がかりのひとつは一拍目の最低音(または第一音)の音価です。これが和音の全体の長さだと考えるとある他程度の判断材料になります。この音がこれに続く音の音価と同じで短ければ分散和音ではなく旋律的な和音変化と考えられます。ただ、この音が長く書かれていても続く音が旋律的な意味を持つ場合もありますので、そういう場合は前後の流れで判断します。
 もし分散和音であれば最低音(または第一音)の音価分、和声を維持します。後に続く音符の音価は発音タイミングを示すものと理解できます。

 追 伸

 分散和音は、一つの和音を分解して発音するので、分散和音の音価(上の説明では第一音の音価)分だけ各音を伸ばす事が必要です。
 しかし、分散和音と同系の音形でも旋律的な音の並びというものがあります。この場合は各音は和音を形成するのではなく旋律の一部として扱います。
 この判断は上記にあるように、確固たる判断基準がない場合も多く、前後の流れや旋律の特色(パターンやつながり等)を考慮して理解しなければなりません。
 これらの事は、休符の関連項目と言うより、「分散和音の扱い」とか「和音的旋律」等の和声進行やフレーズ解釈で扱うべきものです。
 またこれらを説明するには言葉だけでは解りずらいと思いますので、時と場所を改めて(そのうちです)実例を示して説明したいと思います。
remain-iihama
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投稿  yuki 2009-12-24, 9:29 pm

楽譜に記された音価を忠実に守る、という論点で言えば、そうすべき時とそうでない時があるということには
みなさんも同様なお考えだと思います。Cの和音の例があまりに単純だと言うことであれば、もうひとつ例を
あげれと武満徹の「不良少年」という重奏の曲があります。2ndパートの最初の二小節は3連音符の連続する
パッセージですが、一拍ごとの3つの音は一塊として捉えてそれぞれの音を残す弾き方がふさわしいという
気がします。そのためには隣り合う音を同一弦でとらずに、あえて異なる2弦の運指で弾く必要があります。
しかし繰り返しの4小節が終わり、5小節目からは1stパートと旋律が絡み合う動きになりますので、音型は
最初の4小節とまったく同じでも横に流れるメロディーとして弾くことになり、ここでは音価どおりに弾くことになります。

記譜上では同じでも音楽の解釈によって弾き方が異なってくるのはremainさんのおっしゃるとおりだと思います。
であるからこそ、楽譜に記された音を忠実に、という部分だけにスポットライトを当てるのにはちょっと抵抗感が
あって前の投稿をしたしだいです。

yuki

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投稿  remains 2009-12-25, 6:43 am

 作曲者が曲を作った時の音価は、忠実に再現するのが演奏者としての第一原則だと思います。
 例の武満徹氏作の「不良少年」であれ例外では無いと思います(該当の楽譜を拝見していないので申し訳ありませんが)。
 「二小節にわたる3連音符」の弾き方も、1拍分を和音として残そうと考えたのなら、三連符の第一音の音価を1拍分に指定(分散和音として)していたはずです。
 ですので、原則としては旋律的な奏法をするのが妥当(楽譜が作曲者の原本に忠実だとして)だと思います。

 その上で、武満氏(または楽譜編纂者)がギター独特の記譜法を考慮せず、発音タイミングのみの記譜をした可能性もあります。
 また、記譜法を考慮しても音楽表現的に和音的進行が効果的な場合もあります。
 ですので作曲者の意図を汲みつつ、後は演奏者の判断による部分もあってもいいのだと思います。

 さて、この「休符と消音」のコーナーでは音楽の大原則を述べています。
 ですのでまずは楽譜に記された音符に忠実(に演奏できる認識と技量を持つ事)である事。
 その上で、解釈上どんな弾き方が妥当なのかを考える事。
 そのためには曲についての情報、作曲者の癖や人間性、背景等なども必要になってくるでしょう。
 でも演奏の第一歩は、「楽譜に忠実に弾ける事」が必要条件だと考えます。
 そういった意味からこのコーナーでは休符と消音の大切さをまずは知っていただきたいと思っています。
 それを理解せずに先に進んでも、結局は最初にもどってくる(振り出しもどる)必要が必ず出てきます。
 皆さんも、その点を良くご理解頂き、楽譜を「読む」事をしていただきたいと思います。
 
remains
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投稿  nehaali 2013-06-20, 1:01 pm

こんにちは皆さん、
それは実際に共有するための非常に素晴らしいと有益なフォーラムのおかげです。....

nehaali

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