クラシックギターのフォーラム
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ARC:ギターのエイジング(楽器の育成)

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投稿  remains 2009-12-02, 7:44 am

 ARCHIVE〔投稿者YKさん〕原題:ギターのエイジング(弾き込み)

 ギター、特に新品の楽器の場合、ある程度引き込まないと本来の音が出ないのは周知の事実だと思いますが、先日ひやかしで寄った楽器店の店主いわく「大きな音でがさつに弾いたらダメ。小さめな音で弾いたほうが良い音になる」
 これはそれなりに根拠のある話でしょうか?識者の方いらっしゃいましたら、ご教示お願いします。
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投稿  remains 2009-12-02, 7:48 am

 〔応答者AKさん〕

 うーん・・・、私は弾きこみのときは「きれいでしっかりとしたタッチで」で弾くと聞きました。
 要は普通に弾いてよいと言うことだったと思います。
 弾き込んでゆくと音が変わるのは、常に表面板を振動させてゆくうちに余分な水分が抜けてゆくからと聞いたこともありますが、正直な話、どの程度科学的な根拠があるかはわかりません。
 ただもしそれが本当なら、ある程度しっかりと表面板を振動させてやる必要があると思います。
 「小さい音で」と言うのは初耳です。
 あまり根拠のなさそうな話に聞こえますが・・・・(なんだか車の慣らし運転みたいな話ですね)。

 〔応答者SHさん〕

 私も〔応答者AK〕さんの意見と同意見です。
 楽器をしっかり振動させることにより、木の細胞が同方向に揃うから良い音になると某有名バイオリニストが言ってました。
 これも科学的根拠は不明ですが。
 練習ではなるべく大きな音で弾くようにしています。

 〔投稿者YKさん〕

 ご意見ありがとうございます。
 確かにおっしゃるとおりだと思います。
 ちょっと半信半疑で書き込みましたが、振動して音を出すものはすべからく、同じ事が言えそうですね。
 かつて若いころ給料をつぎ込んで買ったJBLのスピーカーもそうですし、最近倅が持っている携帯プレーヤーを聴くためのイアフォンひとつでも、一日ぐらい鳴らしっぱなしにすると音が変わるそうです。
 でも良いタッチを心がけるのは言うまでも無いんでしょうね。
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投稿  remains 2009-12-02, 8:00 am

 〔応答者KYさん〕

 お気を悪くさせたら申し訳ございません。
 ひょっとすると、店側が言いたかったことは別のところにあるのかもしれません。
 その状況は、「ひやかしで入った」・・・「がさつな」ということから想像するだけですが、あまり歓迎されない客への感情的な応対ではないでしょうか?
 何か店側の気に入らない部分があったのか、機嫌が悪かったのかもしれませんよ?
 弾き込み、というか、経年変化についてですが、木材の水分が抜けていく過程で、分子が結晶化し、また結晶が成長していき強度が上がって、振動の特性も変わっていく、ということについて研究しているところがあります。
 その研究所と何人か有名なギター製作家が共同で製作している(今も作っているかは知りません)ギターが、京都のある店で販売されていましたよ。
 木材の水分の変化だけでなく、油分の変化も重要だそうで、奥が深そうです。
 論点がずれましたね、すいませんこの辺で失礼します。

 〔応答者MKさん〕

 エイジングについて、もう一つ教えて欲しいことがあります。
 楽器の表面の塗装について、低価格帯に多いポリウレタン塗装などの化学薬品塗装のものと、高価格のセラック塗装の場合は結果にどのような違いがでてくるのでしょう。
 また、力木などの接着剤でボンドとニカワでも違いが出るのでしょうか。
 低価格のものは、エイジングなど考えなくてもいいのでしょうか。

 〔投稿者YKさん〕

 興味深いお話ありがとうございます。 
 木材のなかで何が起こっているのかは素人の推測が及ぶ範囲を超えているのでしょうが、弾きこむことによって音が変わるのは事実ですね。ある意味楽器を弾く楽しみのひとつでもあります。
 初めにおたずねした経年変化もしかりですが、一日のなかでもケースから取り出して弾き始めたときと、1時間ほど弾いた後でさえ、え〜〜っと言いたくなるぐらい変わることがあります。
 あれっ?と思うほど鳴らない時もあれば、思わず顔がほころぶほどいい音が出るときもあります。
 楽器は本当に奥が深いと思います。
 ところで、楽器店の店主のはなし。結構顔見知りで、ひやかしは年中のことですからご心配にはおよびません。
 ただ、この店主。妙に自信家で、あるときなどオレはどんな楽器でもベストに鳴らす秘訣を知っている。ある部分をちょっといじるんだが、楽器屋としての企業秘密だ。と、申しておりました。

 〔応答者KYさん〕

 その楽器店とは顔なじみなのですね、いらぬ詮索をしてしまい申し訳ございません。
 その後しばらく考えていましたが、弾きつぶされる、ということがあることから、タッチや弾く時間数の差が、経年変化の程度に差(寿命の差)が表れることは想像出来ます。
 〔応答者MK〕様 、塗装の違いについてなのですが、セラックといっても何種類もあるようで、また塗り方や厚さも製作者によって違います。
 また、塗装の前に、木材の導管を最初に埋める(サンディング、シーラーというものです、本格的な家具の塗装に使われます)のに、ウレタン類を使用し、その上にセラックを塗り重ねる、という方法や、また、最初からセラックのみで重ねていく、というのもあり、単にセラック塗装といってもいろいろな要素があります。
 接着剤ですが、まずそれが何なのかの議論の前に、接着の強弱が製作者ごとにくせがあり、音に表れると聞いたことがあります。
 ニカワで接着といっても、その濃度はどれくらいなのか、圧着の度合いはどれくらいなのか、いろんな要素があります。
 ○○だからよい、というような単純な話ではなさそうです。
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投稿  remains 2009-12-02, 8:06 am

 〔応答者HHさん〕

 個人的には、そろそろ年齢的にアンチエイジングの方に興味があるのですが、エイジングについて聞きかじったことを少し。
 私が聞いた話では、およそ物質というものは(木でも紙でも金属でも)ある特定の音=振動をあたえ続けていると、その振動に対して敏感に反応するようになるのだそうです。
 ですから、楽器やスピーカーなどは必ずエイジングをしなくてはなりません(鳴りません)。
 これは、スタジオに勤めるプロのPAマンから聞いた話ですので、間違いないと思われます。
 で、そのエイジングの方法とは・・・・
 何とスタジオを閉めきって、耳が張り裂けそうなでかい音で、2〜3日音楽を流し続けるのです(私もその場に立ち会っていたので本当ですよ)。それが少なくともスタジオで使用するスピーカーのエイジングなんですって。
 で、楽器(アコースティック)の場合、少し大きめの音で演奏するのがよいという話になります。少なくとも小さな音では、あまり効果は出ないような気がします。
 このエイジングとは、あくまで鳴りのよい音にする方法だそうです。枯れた音にするには・・・
 水分なども影響するのでしょうね。

 〔応答者MTさん〕

 先日、といってももう半年以上前になりますが、
 あるギター製作家の方に、ギターを手にしながらお話を聞いたことがあります。
 その時の話では、ギターは弾きこむと音が出るようになるそうですが、弾かなくなると音が出なくなるそうです。
 実際、そうなっている楽器を目の前にすると、なるほどと納得してしまいました。

 〔応答者MKさん〕

 皆様、詳しいお話ありがとうございました。
 製作過程は、そんなに複雑なんですね。それで理解できたことがあります。
 ”名器を永年にわたって弾き込んだプロの演奏家は、ダメージ直前まで修理に出すのをためらう。
 修理に出した楽器が手元に戻ってきたとき、自分が愛していた音ではなかった。 と言うことがあるのを知っているから。”  
 単純に、へぇーってそのときは聞き流していましたが、複雑な製作過程を知り、なるほどと思いました。
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投稿  remains 2009-12-02, 8:12 am

 〔応答者PRさん〕

 ギターとは、木材をつなぎ合わせて作る物なので、つなぎ目や接着面など、あらゆるところにストレスがある!という話を聴いたことがあります。
 勿論、木そのものの変化も在るように思いますが、音の変化の最初の要因として一番感じられるのは、ストレスの緩和なのかなと思います。
 修理をすると、音が変わるという話を私も良く聞きますが、これはストレスが元の状態に戻ったということでは無いでしょうか。
 つまり、塗装をしなおしたり、一度分解して組み立てなおしたりすると、また新しいストレスが生まれるというワケです♪
 ちなみに、スピーカーの前にギターを置いて、音楽(振動)を当てると、ストレス緩和にいいそうです。

 〔応答者SKさん〕

 楽器の音は普段弾いている音がでやすくなるという事です。
 なので、きれいな音で弾いている方が楽器もきれいな音が出やすくなります。
 大きな音でもきれいな音と汚い音とあると思うので、力加減だけの話ではないように思います。
 あと、楽器屋の中には気に入った相手にしか売る気がない事もあるようなので急にやってきた素人には高価な楽器は売らない場合もあるようです。

 〔応答者MYさん〕

 新作ギターの弾き込みですが確かにどこかのHPで大きな汚い音は良くないと書いてあった記憶があります。
 確かに、私のギターも息子にガシャガシャかき鳴らされた後、弾いてみると何となく音質に違和感があります(気のせいかも・・・)
 新作の場合、各部の木材が弦を張った張力になじむまでは、音響的に変化があると思います。
 特に表面板ですがブリッジのところ少し膨らんでいますが、だんだん膨らんでいきます。
 板の応力は変化していきますからだんだん膨らんで弦の張力と折り合いがつくとナラシ終了かと思います。
 ですから、弦の交換時は、6弦一度期に外してはだめですヨ!
 1本ずつ交換していくのが良いと思います。
 ちなみに、ギターではないのですが某有名楽器製作所のバイオリンにある周波数の音波(スピーカで)を当てているのを見たことがあります。
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