Jazz屋から見たSor ~はじめに

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Jazz屋から見たSor ~はじめに

投稿  黒白・無外流 on 2009-09-07, 6:46 pm

リクエストいただいたので勝手に始めちゃいます。
まだ少ししかかじってないのにFernando・Sorと言う偉大な作曲家に打ちのめされているからです。思い込みもあるので、間違いもあると思いますが、その辺をお含み頂きご笑覧くださいませ。 黒白。

はじめに。いま思いつくことから。

======

・根音と5度の協調はほとんど使わない。 ~これは完全5度と言われるよう響きあいすぎて、ルートの1オクターブ以下の低音が錯覚で聞こえ、音価が非常に重くなり停滞してしまい終止感さえ持たせてしまいます。この方法はJazzでの6弦を主にその理由から5度を避けているのと似た考えと言えます。

・分数コードの使い方が非常にうまい。 ~例えばCに向かうコードはG7となりますが、Sorの場合G/Bとします。そうすると「B→C」と言うスムーズな流れを作り出しています。これは上昇感や音楽のエナジーをさらに高めます。

・最初に根音を弾かないこともある。 ~音価をはぐらかす?ためにモチーフを弾きその和声の根音(Root)をリズムの弱い裏拍などに持ってくる。例えばカルカッシの練習曲は、大抵がはっきりと最初に根音を先に弾いたりします。その辺がSorには少ない。弾く場合にも何らかの工夫がこなされている。これは相当、和声とリズム?の効果を研究し尽くしたからに相違ないと思うのです。

・セゴビアN1のOp6-8でしたっけ。 あれは遅れて解決したりと、現代で言うポリハーモニーが後半顕著に現れます。前半も内声を豊かに響かせるか苦心したかと思えば、単音でG7を匂わせ移動していきます。この考え方を発展させると、晩年のOP60のような単音で十分和声の動きを感じさせることが出来るとSorは確信したのではないかと思うのです。

=======
旧板で曲の分析を全部メモから載せたことがありましたが、かなり時間を要するので、少しお時間をください。しかし、Jazz屋から見て学ぶ点は実に多いと思ったのが最初の衝撃です。 それは僕だけかな?と思ったのですが僕に「クラシックギターを学べ」といってくれた師匠も大筋で話がかみ合ったので、Sorへの焦がれる想いは同じなんだと思います。

どっさり書く時間がないと思うので、その辺ご容赦ください。 くだらないトピ(笑)なら読み流してくださいませ。

黒白・無外流

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Re: Jazz屋から見たSor ~はじめに

投稿  kyorochan on 2009-09-07, 10:21 pm

黒白・無外流さん、こんにちは!kyorochanです。

別スレでも書かせていただきましたが、クラシック側からJAZZに興味を持った私です。
黒白・無外流さんのSor論、とても興味深いです。

特にハーモニーの面から書かれていますが、私も音使いの点で非常にきめ細かい
コントロールの効いた曲が多いと思います。
二重奏の伴奏側のパートなど、音の重ね方がほんとに微妙で、実際弾いてみると
その意外な効果に驚くことが多いです。

ところで、セゴビア編ソルのエチュードについては、ときどきセゴビアがハーモニーを
いじっているところもあるようです。
ちょっと今うろ覚えなので、具体的に書けませんが、またちゃんと譜面を見てみますね。
それは置いといたとしても、20のエチュードは魅力的な曲が多いですね。
黒白・無外流さんの上げられた19番も実に和音の美しい曲ですが、セーハの苦しさが
先行してしまって優雅に弾くのは至難のワザですね。
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kyorochan

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Re: Jazz屋から見たSor ~はじめに

投稿  A. Takagi on 2009-09-08, 3:11 pm

黒白さん、

早速リクエストにお応え頂き、ありがとうございます。

これからも楽しみに読ませて頂きます。

出来れば、楽譜を参照する形で、「xx小節のコードは〜〜」とか「xx小節からxx小節にかけてのベースの動きが〜〜」の様に解説して頂くと、私のように耳が肥えていない者でも、「ほー」と分かった気になれそうな気がします。

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A. Takagi

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Re: Jazz屋から見たSor ~はじめに

投稿  yuki on 2009-09-08, 6:42 pm

大変興味深い分析、拝読しました。別のスレでも書きましたがわたしは理論はからきしだめなのですが、
いくつか質問させていただけますか?

・根音と5度の協調はほとんど使わない。 ~これは完全5度と言われるよう響きあいすぎて、ルートの1オクターブ以下の低音が錯覚で聞こえ、音価が非常に重くなり停滞してしまい終止感さえ持たせてしまいます。この方法はJazzでの6弦を主にその理由から5度を避けているのと似た考えと言えます。
これはソルの曲の多くに言えることですか?

・分数コードの使い方が非常にうまい。 ~例えばCに向かうコードはG7となりますが、Sorの場合G/Bとします。そうすると「B→C」と言うスムーズな流れを作り出しています。これは上昇感や音楽のエナジーをさらに高めます。

セゴヴィア編の練習曲1番の終止はこれに当たりますか?

・最初に根音を弾かないこともある。 ~音価をはぐらかす?ためにモチーフを弾きその和声の根音(Root)をリズムの弱い裏拍などに持ってくる。例えばカルカッシの練習曲は、大抵がはっきりと最初に根音を先に弾いたりします。その辺がSorには少ない。弾く場合にも何らかの工夫がこなされている。これは相当、和声とリズム?の効果を研究し尽くしたからに相違ないと思うのです。

同じく練習曲の3番などはこの例でしょうか?

よろしくお願いします。

yuki

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Re: Jazz屋から見たSor ~はじめに

投稿  黒白・無外流 on 2009-09-09, 1:48 am

あっら。。。興味頂いてありがとうございます。こりゃ真面目にやらないといけないな。
まず最初に断っておきますが「弾けてはいない」です Embarassed 。Sorの曲に限らないんでしょうが、分けて弾いたり、譜面を眺めていろいろ分析してるわけです。
そうすると「わ!ここ!内声が動いてる」。「あ、ここにも隠しスパイスが潜んでた!」「ここまで引っ張って解決させるか?」「ここでさりげなさ過ぎる上手すぎる転調!」とか一人で狂乱!。ただ聴いてる時もあります。そして譜面で確認。んでまた驚愕!。
みなさんもそうなんでしょうけどSorのセゴビア、イエペスの練習曲などは、Etudeと言うにはあまりにも美しい。すこし聴くだけで「あ!・・・Sorだ」と分かる訳です。 僕の別れた彼女も喫茶店で「あ、これ黒白が聞いてるSorかしら?」ってすぐ分かった。その位、なじみのない一般のリスナーにも世界がパッと伝わる稀有な存在だと思うのです。

それほどSorは突出してますね。。。なので極論ですが、「Sorの音楽世界があって、それをGuitarで表現させたら難しくなった」という感覚なのかな。つまり、自分の世界を描くには、詰め込んで音を削っていくには、ああいいう技術的には難度が高くなってしまった、と。Sorが弾きたかった、書きたかった曲は「音楽が先」だったと思うのです。Guitarの特性を生かして云々よりも、組み立てて作品が出来上がったら、こういう曲になった、と。その線上にはブローウェルとかもいる気がします。武満徹さんも。

どの曲の何小節目辺り などは、僕の私見的な見解になるんでしょうが、心得ました。 bounce 。怪しい念力があれば大丈夫!。だよね?Whooperさん?(笑)。

====
さて。

では、Yukiさんの質問にいくつかご返答。

1)5度の音程を避ける。 ~これはいわゆるロックで言うセーハのパワーコード見たいのは皆無といっても良いです。Root音と5度だけの音は、「同時に」使わない。遅れて使ったり、伸ばして次に5度で、やっと3度でメージャーかマイナーか分からせる。匂わせる。これは非常に旨い!。もちろん音価が低い高音部の時は、「効果的」に使っています。 cyclops

2)セゴビアのn1のB→Cの終止について。 ~これは、ここだけじゃなくて、実はもっとあります。確かに最後はそうなっていますが、一度sus4の音を入れて浮遊させていますよね。これも素晴らしい。前半部分にもありますし、n1はクラシック用語がよく分からないので、旨く説明できないと思うのですが、大好きな曲ですので、この曲から、やって行きたいと思います。念力! bounce

3)練習曲3について。  ~あ、この曲はあたってないんです。ちょっと違います。トップノートでメロディーが先行して、コードが細かく寄り添っていく曲調になっていて、そのコードは根音は入っています。ただ音が高めにしてるのであの浮遊感、透明感が出てるのです。さすがですね。和声はゆったり動いていて、メロディーの美しさは秀逸です。「遅れて和声がついてくる」というのはさすがですね。Sorらしい一面が現れている美しい曲です。根音は入っている。あと3和音が上手に寄り添っている。
キースジャレットのようだ・・・・・・・・・・・・。
bounce

黒白・無外流

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黒白さん、ありがとうございます

投稿  yuki on 2009-09-09, 5:05 pm

詳細な解答ありがとうございます。

これからは黒白さんのご指摘のような点にもっと注意を向けながら練習してみます。ところで
黒白・無外流 wrote:僕の別れた彼女も喫茶店で「あ、これ黒白が聞いてるSorかしら?」ってすぐ分かった。その位、なじみのない一般のリスナーにも世界がパッと伝わる稀有な存在だと思うのです。
bounce
何故別れたのか?などと野暮なことは伺いません。しかしかれしの聴く音楽に敏感に反応された門外漢の女性に、ちょっと興味がわきますなぁ。。。(^^;

yuki

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Re: Jazz屋から見たSor ~はじめに

投稿  黒白・無外流 on 2009-09-10, 1:37 am

yukiさん、おはようございます。

何故別れたのか?などと野暮なことは伺いません。しかしかれしの聴く音楽に敏感に反応された門外漢の女性に、ちょっと興味がわきますなぁ。。。(^^;

うほほ。僕の鬱病の行動のせいです(笑)今月にはやっと挙式だったのに、全部パアーにしてしましました。もともとバッハやモーツアルト好きなんですが、Sorの良さはギターを弾かなくても分かるみたいです。
UENOさんなんかがご存知の(ローカルな話題)、僕の行きつけの自家焙煎珈琲でマスターと談話。したらば、横で話を聞いててSorを試聴したおばちゃんも、「あら、いい音楽ねー、なんかリラックスするわ~」って言ってましたよ。マスターと僕と笑顔笑顔 Very Happy
そこでイエペスさんの24曲を借りてきてるんですが・・・・・・・・腰抜かしてます。 素晴らしいですね。

朝は、夜が、世が、明けたらSorを大きく鳴らして包まれてます。僕の病気の音楽療法?は、Sorとフリージャズが良いようです What a Face 。相容れないようですが、魂が充電する、徐々にですが。

今日は午後からレッスン三昧なので時間が取れるか分からないのですが、Op6-8から宿題?徐々に始めたいと思います。徐々に行きますんでよろしくお付き合いください。

念力注入! bounce

黒白・無外流

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Op6-n8(セゴビア1番)

投稿  黒白・無外流 on 2009-09-12, 2:14 pm

やっと重い腰を上げました。晩飯の時間なのですこしですが始めたいと思います。

OP6-n8
冒頭1小節目からして美しい。この曲は3拍子でかかれてますが、ど3拍子で乗って弾く人はいないと思うのです。後半のポリハーモニーを考えても、3のような4拍子のような、無拍でルバートで弾くのが良さそうです。

まず1小節目。トップの音を「ド・ミ」と固定して、低音だけC→E→「F」といく。ここのFに注目です。ここでsus4というべきかドミソのCの3和音から抜け出てしまう。これによって次に向かう和音をあいまいにし、メロディーもどうなるか分からない感覚を生みます。たったこの1小節目で世界を現してしまう。非常に味わって弾かないとこの「F」が生きてこないと思うのです。

2小節目の頭もソドレという和音。感じるのはCadd9です。M3の音を省いているので無調で透明感のある組み合わせ。なお訳が分からなくなる、考え抜かれた2勝目節目の冒頭。2小節目のメロディーはレ→シ→ミ。ですが、注目すべきは3拍目の低音の動き。A7/F→(A7)/Eと考えてます。b13thの分数コードと考えるよりも、3小節目のDmにスムーズに行くための動きと考えられます。ですが!3拍目をひとつだけ弾くと、いままでの浮遊感をそっとさりげなく壊す不協和音なのです。
この時代にこの和声はありえなかった。なので3小節目にいくと解決感が出てなおホットするのは僕だけではないと思います。
3小節目はDm→Dm/F→Dm/G。1小節目のモチーフを継承してますが、4小節目も、いきなりM3を省いたA7sus4が2分音符。2拍目のメロディーでAmがわかり、すかさず、G7で低音が動いていきます。

この4小節の冒頭を、ゆったり、Sorの編み出したとおりの透明感で弾いて5小節目から次回挑みたいと思います。
(・・・・・・・・・しかし、4小節だけでこれか、、、凄い作業になりそうだぞ。。。念力で充電! bounce

黒白・無外流

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Re: Jazz屋から見たSor ~はじめに

投稿  yuki on 2009-09-13, 6:43 pm

黒白さま、こんばんは。

先日は余計な質問失礼しました。詮索めいた意味ではありませんのでご容赦を。

Sorの練習曲の分析興味深く拝読しました。1番については対位法的な書法で書かれた曲、
という理解で降りましたが、また演奏もそれを意識した横のつながりばかりに腐心しておりましたが
黒白さんのハーモニーの分析とそれから感じ取れる透明感という言葉がたいへん新鮮に
聞こえました。ちょっとそういう感じをだせるようにまた弾いてみたいと思います。

続編もよろしくお願いします。

yuki

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Op6-n8(セゴビア1番) 続き

投稿  黒白・無外流 on 2009-09-16, 2:09 pm

またやっと重い腰、キチガイ頭?(笑)を上げました。晩飯前にすこし書いておきます。

OP6-n8(5小節目から)

冒頭の4小節目で美しい浮遊感、透明感を残した後、5小節目から動きが出ます。ここは和声というよりも
「8分+8分+4分」の組み合わせが、上の2声と低音の動きが輪唱のように呼応しているところがミソでしょうか。難しいですよね、ここは。
しかし想像できるコードネームが、僕の譜面にはメモしてあるので、一応書いておきます。

5小節目=C/E・Am・G7/F
6小節目=G・C/E・F
7小節目=G/D・E7・Am/C
8小節目=D(D7)・G/B・C

おおよそ、こういったケーデンス(進行)で進んでいくのですが、分数和音の使い方といい、「8分+8分+4分」の組み合わせといい、込み合った中でも、1本で弾いているとは思いにくい錯覚すら覚えます。Sorの膨大な努力が感じられる気がします。
7小節目のE7や8小節目のD7もドミナント進行として、見事です。Key=Cなのに、まるでその中の調性のような気分にさえさせる微妙な味わい。
そして8小節目の最後2拍で「8分+8分+4分」の組み合わせから解放。 Surprised 。2拍3拍のG/B・Cは内声にソを残して上手に解決。なんですが・・・・・・・また、すぐに落ち着かずドミナントであるGとDを言ったり来たりする。

9小節目からの音の削ぎ方は、このために5~8小節があったんじゃないかと思うほど、どんどんそがれていく。素晴らしい。晩年のOp60番台で見られる単音でも和声が聞こえるSorの不思議なところは、ここにも見て取れます。

9小節目= まるで冒頭の拍に沿ったように戻ってシンプルに「リズム的にも落ち着き」G/D・(D7)・D
10小節目= G・G・G7。 この3拍目!たった「F」音ひとつでG7にしてしまう。素晴らしい~。そして次に解決
11小節目= (C)・G・G7/D。 もう、ここは凄すぎます。1拍目でCに落ち着いたかと思うとまた出る。そして3拍目は「たった2音」で「G7」!
スッゲーーーーーーーーーー。 僕はここに感動して毎回弾いてます bounce 。(・・・・続く)


最終編集者 黒白・無外流 [ 2009-09-17, 1:16 am ], 編集回数 1 回

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Op.6-8

投稿  A. Takagi on 2009-09-16, 4:45 pm

黒白さん、興味深い解説をありがとうございます。

Op.6-8は、今まであまり聞いたこともなく、弾いたこともなかったのですが、手持ちのCDで聞いて、自分でも音を出してみました。

当たり前なのかもしれませんが、自分で音を出した方がハーモニーの動きは100倍良く感じられますね。黒白さんが「スッゲーーーー」と言われるところは、恥ずかしながら、CDを聞いただけではピンと来なかったのですが、自分で弾くと「おお!」という感じで響きますね。

耳で聞きながら、ギターのボディから自分のボディへもハーモニーが伝わるような感覚です。

なんだか大変なお仕事をリクエストしてしまったようで申し訳ないのですが、続きも楽しみにしていますので、ゆっくりとよろしくお願いします。

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A. Takagi

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Re: Jazz屋から見たSor ~はじめに

投稿  黒白・無外流 on 2009-09-17, 3:21 am

A. Takagiさん、おはようございます Surprised

当たり前なのかもしれませんが、自分で音を出した方がハーモニーの動きは100倍良く感じられますね。黒白さんが「スッゲーーーー」と言われるところは、恥ずかしながら、CDを聞いただけではピンと来なかったのですが、自分で弾くと「おお!」という感じで響きますね。

来ましたね!「おおおおおおおお」という感じ。僕も毎回、あそこで込み合った和声から解放されて、単音の世界で芳醇な景色。すっばらしいなあ、といつも気持ちが良いです。

耳で聞きながら、ギターのボディから自分のボディへもハーモニーが伝わるような感覚です。

ですね。セゴビアの選曲20曲のうち、これを一番に持って来たのは、多分、音楽性がぎっしり濃いという理由から、と推測しています。武術の前に呼吸を整えるというか、まず「さて!音楽に向かうぞ」と姿勢をまっすぐにする。そんな感じなのかな?。
あまりあふれるほど、このOP6-8の小品は美しいですね。現代でも通用するほどですし、逆にJazzから見ると、音をこれだけ削ぎ落として行くことは、非常に勉強になります。難しければ音楽がいいものになるとは限らないとSorが語りかけてくるような気持ちがします。とにかくこの小品は弦楽四重奏などで弾いても美しい気がします。 bounce

なんだか大変なお仕事をリクエストしてしまったようで申し訳ないのですが、続きも楽しみにしていますので、ゆっくりとよろしくお願いします。

僕も書くときに、いろいろ考えて書くのは改めてためになるので、ゆっくりですが時間のあるときに続けさせていただきます。しかしこのSorの練習曲集(全部)の音源などは誰かが録音しているのでしょうか?。僕はセコビアの20の曲と、イエペスの24の曲とOp60の全曲しか聴いていません Crying or Very sad 。魔笛の譜面は生徒からもらったんですが、編曲よりも、Etude全部を聴きたい!と思うのは、みなさんもそうなのかな?。
出来れば悩めるSor初心者に情報ご教授くださいませ。

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Sor Etudes

投稿  whooper on 2009-09-17, 5:09 am

黒白さん、おはようございます。

前の調子が戻って来たようですね。ご投稿有難うございます。

編曲よりも、Etude全部を聴きたい!と思うのは、みなさんもそうなのかな?。
これなんですが、実は「灯台許暗し」で海外の知人から「山下和仁が全曲CD出してるぞ」って聞いたんです。

探してみるとあるにはあるが絶版だし中古市場にも流れてないんです。教材用に私も欲しいとは思ってます。

ご参考まで
Whooper 拝
P.S. 怪しい念力、これは如何? cyclops
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Sor練習曲集

投稿  A. Takagi on 2009-09-17, 12:13 pm

黒白・無外流 wrote:このSorの練習曲集(全部)の音源などは誰かが録音しているのでしょうか?

えーと、現代ギターから出てます。

http://www.gendaiguitar.com/index.php?main_page=product_info&products_id=125372
http://www.gendaiguitar.com/index.php?main_page=product_info&products_id=125373
http://www.gendaiguitar.com/index.php?main_page=product_info&products_id=125374

この3枚でソルの練習曲を全部カバーしてます。

ついでに楽譜は、

http://www.gendaiguitar.com/index.php?main_page=product_info&products_id=114565
http://www.gendaiguitar.com/index.php?main_page=product_info&products_id=114566
http://www.gendaiguitar.com/index.php?main_page=product_info&products_id=114567

これで全部カバーされます。楽譜は、色んなところにPDFが落ちていそうですけどね。

NAXOSでも、Sorの練習曲は全部揃うかもしれません。私の手持ちではOp.29以外はありました(全部で5枚になります)。確実なのは現代ギター版ですね。

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Re: Jazz屋から見たSor ~はじめに

投稿  黒白・無外流 on 2009-09-21, 5:38 am

Whooperさん、A. Takagiさん、おはようございます。自分でトピック立てておいて、どこに書いたか迷子になってました alien

えーと、現代ギターから出てます。

Shocked 。を!すっげー。欲しいな、買いたいな、でも金欠病だからお金を貯めて揃えよう。レッスン何回分だ?。。。ちょっと生徒の教材を揃えたので貧乏なんですが、A. Takagiさんありがとうございます。感謝~。
しかし・・・・・・・・・・・このトピ。ここで良かったんやろかあ・・・。この情報は貴重です。ソルの増刊号といいホントお世話になっておりまする。

Whooperさんの、山下さんの全演奏とか。すっごいんでしょうね、全身であの様子で弾いてるのかな。うむうむ cyclops
今日は念力が足りないので、続編はちょっとまた時間を下さいませ。 自分のためにも細く長く続けて生きたいと思います。付き合って頂いている皆さんには感謝!うれしいな。
ちょっと鬱の波で思考がよく働きません。。。。。。。。。とほほ。

念力充電!!! bounce

黒白・無外流

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Op6-n8(セゴビア1番) 続き

投稿  黒白・無外流 on 2009-09-22, 2:06 am

さてさて、今日も続きです。今度は12小節目ですね、僕の譜面にはリハーサルマークとして「B」と書いてあります。というのはここで流れも変わるし、練習もしやすい。Jazz関係だとよくある記号付けです。
では勢いでドドド!っと書いていきます。

======12小節目より~======
12小節 C→C→Bb7 :ここの最初でF音が装飾されていますが美しいですね。前のG7とモチーフをくっつけてるか、というよりsus4のような効果を考えたものだと思います。次に2拍目は効果的に落ち着かせる5度の単音の「ソ」。これも上手い。この2拍は合計4音しか出ていないのに、十分すぎる和声。素晴らしい。
3拍目は、問題?のBb7です。次の13小節の頭が「A」なので通常なら「E7」と行きたいんですが、6弦を使ってのE7は重過ぎる。なので、代理コード(Jazz用語かな・・・)である裏のBb7を使う。そうすればBb→Aと半音で進行するし和声もきれい。
ここの代理コードはSorが全般に渡って好んで使用している手法です。

この時代にあまり裏コードである、代理の使用はあまりなかったと思うんですね。カルカッシなどだと思い切りE7とかになるんですが、Sorは苦心してそう言う重さを避けている気がします。それが作品全般の空を飛んでいくような飛翔感や透明感を生んでいる。実に素晴らしいと思います。ためしにセーハを止めて、最低音をEにしE7で弾くと重すぎるはずです。

13小節目にいく和音をよく注目。13小節目の頭は「A」ですが、これは次にDmに行くためのドミナント。ちょっと戻ります。
「Bb→A」ここの和声に注目!。音符を見るとすべての和声が「半音で解決」しているのです。! Shocked 。セーハで惑わされそうですが、「半音ですべての音が解決している」。ここ重要!だと思います。一音ずつ弾いて解決する感覚を、確かめるのもいいですね。ここもスッゲーーーーーーーーー箇所です。

13小節目からその動きはどんどん出ています。思いがけず長文になった。。。(・・・・・・・・・続く) bounce

黒白・無外流

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ローラン・ディアンスの「SOR & GIULIANI」

投稿  MASA on 2009-09-22, 7:06 pm

こんいちは。
ローラン・ディアンスの、「SOR & GIULIANI」というCDを御存知でしょうか。
ソルとジュリアーニの曲を、ディアンスがギターと弦楽四重奏用に編曲・演奏したCDで、超推薦盤です。
中身は、ソルのエチュード セゴビア編の、No.1, No.5, No.6, No.13, No.17, No.19, No.20とグランソロ、
ジュリアーニのヘンデルの主題による変奏曲と、ロッシニアーナ第1番 です。
グランソロとヘンデルの主題による変奏曲はギター独奏、ソルのエチュード No.1 は弦楽四重奏のみ、他の曲は、ギター+弦楽四重奏の編成です。

これを聞くと、ソルの音楽の美しさが、さらに際立って聞こえてきて、ソルの偉大さが再認識できます。
弦楽四重奏のみで演奏される、ソルのエチュード No.1は大変美しく、原曲のすばらしらがわかるとともに、ギター独奏での困難さも痛感してしまいます。

機会がありましたら、ぜひ聞いてみてください。

<MASA>

MASA

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Re: Jazz屋から見たSor ~はじめに

投稿  rhapsodist_silenced on 2009-09-22, 10:59 pm

黒白さん、初めまして。

丁度セゴビア版ソルの練習曲に取り組み始めたところで、大いに勉強させて頂いております。
“お洒落”な練習曲だなと思っていたのですが、知識が増えると更に味わいが増しますね。

有難うございます。

rhapsodist_silenced

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Re: Jazz屋から見たSor ~はじめに

投稿  黒白・無外流 on 2009-09-22, 11:54 pm

MASAさん、おはようございます。

ローラン・ディアンスの、「SOR & GIULIANI」というCDを御存知でしょうか。
ソルとジュリアーニの曲を、ディアンスがギターと弦楽四重奏用に編曲・演奏したCDで、超推薦盤です。

うお! affraid 、早速Amazonで検索したのですが、これでしょうかっ?!。




弦楽四重奏のみで演奏される、ソルのエチュード No.1は大変美しく、原曲のすばらしらがわかるとともに、ギター独奏での困難さも痛感してしまいます。

うおおおお!、同じことを考えてたひとがもう居たんだ!。こOp6-n8は本当に素晴らしく、アナライズすればするほど弦楽四重奏向けに良いなあと思って、しきりなのです。演奏のツテで、ギターではないんですがフルートやクラッシック方面の演奏家とお付き合いする機会がここ数年増えてきたので、いつか実現させたい!この耳で聴きたい!と思っていたのです!

機会がありましたら、ぜひ聞いてみてください。

聴きます!聴きます!聴きます!×100万倍! bounce 。その位、怪しく跳ねてます!。
確認が取れたらポチっと「注文」を押します!。ああ~他にも検索してみよう!!!!!!!!!!
凄い情報!を本当にありがとうございまする! bounce bounce bounce bounce bounce bounce

黒白・無外流

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Re:ローラン・ディアンスの「SOR & GIULIANI」

投稿  黒白・無外流 on 2009-09-23, 12:16 am

間違いないようですね affraid 。。。

曲目
【Fernando Sor(F.ソル)】
01.Etude No.5(エチュード第5番)
02.Etude No.6(エチュード第6番)
03.Grand Solo, Op.14(グランソロ)
04.Etude No.13(エチュード第13番)
05.Etude No.17(エチュード第17番)
06.Etude No.19(エチュード第19番)
07.Etude No.1(エチュード第1番)
08.Etude No.20(エチュード第20番)

【Mauro Giuseppe Sergio Pantaleo Giuliani(M.ジュリアーニ)】
09.Variazioni su un tema di Handel, Op.107(ヘンデルの主題による変奏曲)
10.Rossiniana No.1, Op.119(ロッシニアーナ第1番)

・・・・・や~絶句というか腰抜けそうです。今ほど注文しました!。 Surprised
譜面や音源の情報も頂いているのに。まったく!衝動買いだ・・・・・。自分で立てておきながら、このトピ、僕の駄文よりも素晴らしい情報の宝庫!になってますね。うわ~・・・・。これだけの情報をここに埋もれさせて、ホント良いのかな?これで?。
広く知っていただきたい情報ばかり! cyclops 。というかクラシックギターの方々には、当然の情報なのかな?・・・でも、まさか、、、弦楽四重奏まで実在するとは・・・・。

到着まで待ち遠しいです。Masaさん!本当に!ありがとうございます!。

黒白!無外流! bounce

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Re: Jazz屋から見たSor ~はじめに

投稿  黒白・無外流 on 2009-09-23, 1:06 am

rhapsodist_silencedさん、初めまして Surprised
勝手な解釈にお付き合いいただいてありがとうございます。旧板でも、尻切れトンボで、載せたのはOp29n13だけだったのですが、徐々に頑張りまする。

丁度セゴビア版ソルの練習曲に取り組み始めたところで、大いに勉強させて頂いております。
“お洒落”な練習曲だなと思っていたのですが、知識が増えると更に味わいが増しますね。

ホントお洒落ですよね。ということは「=現代でも通用する。」 Surprised 。これ、非常に凄いことだと思うのですよ。1800年代後半まで当時の音楽文化の中で、作曲法然り和声然りリズム然り、すべてが突出している(勝手な思い込み?)。僕は無学なもので、旧板から知り、つまり最近までまで知らなかったわけです。とにかく最初の衝撃は凄いものでした。セゴビアの選んだEtudeの僕の譜面はもコードだらけですが、コードで割り切れないというか、それだけで語るには惜しいほど濃縮されている。Jazzは難しいことを難しく弾くことは、ある意味簡単なのですが、シンプルなことをシンプルに弾くことは非常に遅れています。
この辺は僕のお師匠さんが何も言わず「お前はもうJazz良いから、クラシックギターに取り組んでみたら?」といわれた東京を後にした15年以上前を思い出します。 このことが言いたかったのかな?と。無口な師匠でしたから。

もっと早くにSorに出会ってればJazzしてなかったのに bounce 。・・・・・・生涯かかっても弾けそうにありません。でも、いいなぁ、ホント。!

黒白・無外流

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Re: Op6-n8(セゴビア1番) 

投稿  MASA on 2009-09-23, 2:40 pm

黒白さん、
ディアンスのCDですが、そんなに喜んでいただけると、紹介した甲斐があります。
CDを聞いた感想をまた書き込んでください。

黒白さんの、Op6-n8(セゴビア1番)の分析、興味深く読ませていただいています。
Jazzのアプローチからの分析ということで、非常に新鮮です。
また、和音に関する感覚は非常に重要で、その感覚が優れている人は、分析なんかしなくとも、きちんと音楽にできるので、黒白さんの持っている感性がうらやましく思います。

私は、JazzやPopsの理論はわからず、クラシックの理論の方もほとんど知らないので、自分の分析を書くのははずかしいのですが、クラシックからのアプローチとして、私のOp6-n8(セゴビア1番)の冒頭の解釈について書いてみます。 つっこみどころ満載と思いますが...

まず、この曲は古典派の時代の作品で、3声部(後半4声を感じるところもあり)で書かれています。
冒頭はあまりルバートをかけずに、静かに淡々と始めます。

1小節の和音は Cですが、下の声部が、C→E→F と動いていき、3拍目のFが非和声音となりますが、これは経過音として軽く考えてもよいと思います。

2小節目の和音は、G7sus4→G7→A7 の進行で、中声部に倚音(いおん)が使われて、1拍目が不協和音(G7sus4)となり、2拍目で解決します。 古典の曲では、倚音の解決は重要に扱われ、解決した感じを出すように演奏しなくてはなりません。具体的には1拍目を強めに、2拍目を弱めに(安定した感じで)演奏します。倚音により偶成和音(一時的に非和声音が含まれる和音)が作られますが、偶成和音はいちいち和音表記する必要もない(というか、全て書くと大変なことになる)ので、この部分の和音は、単純に、G7→A7と考えて、その中に倚音が含まれていると解釈したほうがわかりやすいです。
3拍目の下声部の、F→E ですが、これは経過音と考えて、一時的にFの非和声音が入ったと考える方が自然と思います。

3小節目は、Dmで、3泊目の下声部のGの音は、経過音として解釈します。
でもAの音がないので、Dmの感じが薄く、G7とか、他の和音でも解釈できるかも。
今は譜面だけみて書いているので、実際に弾いた感じで考えたほうがよさそう。

4小節目は2小節目と同じパータンで、Amの和音ですが、中声部に倚音があり、2拍目で解決します。

練習するときは、まずそれぞれの声部を単旋律で弾いて、声部の動きを理解してから、一緒に弾くと良いと思います。もっと良い練習方法は、それぞれの声部を声に出して歌ってみることです。

んー、ここまで書いて4小節目までしか行けなかったですね。
後はやっぱり黒白さんにまかせます。

<MASA>

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Re: Jazz屋から見たSor ~はじめに

投稿  黒白・無外流 on 2009-09-24, 2:41 pm

MASAさん、クラシック演奏家からの解釈、心より感謝です! Very Happy
いろいろ門外漢なもので、とても新鮮です。ぜひどしどし!お願いしたいです。知らない用語も沢山あったので、調べたり遅くなりました。ホントお付き合い願えると嬉しいです。

ディアンスのCDですが、そんなに喜んでいただけると、紹介した甲斐があります。
CDを聞いた感想をまた書き込んでください。

今日はレッスン日でして、最中に届きました。今聴いています、!良いです!。これは別のトピ立てようかな。かなりアレンジされている部分もあるし、まだ2曲目なので。しまった!先にやられたかw drunken

また、和音に関する感覚は非常に重要で、その感覚が優れている人は、分析なんかしなくとも、きちんと音楽にできるので、黒白さんの持っている感性がうらやましく思います。

そんなにレベルが高くないんですが、和音だけに限らないんですが苦心、鍛錬の日々です。和音も結局和声の横のつながりが重要ですから、僕はなんというかな・・・単音の何本もの線が織りなしていると捉えています。その辺はクラシックギターから得るものはチョモランマ sunny 以上にそびえています。
この辺は、またいつかに別トピックでやりますか。(・・・・無謀は辞めておこう・・・・・)

クラシックからのアプローチとして、私のOp6-n8(セゴビア1番)の冒頭の解釈について書いてみます。 つっこみどころ満載と思いますが...

いえいえ、とんでもない。曲の解釈は星の数ほどあると思います。なので、二人以上もっと参加してくれると嬉しいですね。なるほどと思ったところも満載なので、なかなかシンドイ作業ですがお付き合い下さいませ。

冒頭はあまりルバートをかけずに、静かに淡々と始めます。

!。!。そうですね、うん。ルバートというか、なんていうか円舞曲の3拍子の様に「跳ねない3拍子」と言えば良いのか、ジャズなんかだと跳ねないバラッドとか言うんですけど「静かに淡々と」。そうですね。ゆっくり味わって序章の様な気持で。

1小節の和音は Cですが、下の声部が、C→E→F と動いていき、3拍目のFが非和声音となりますが、これは経過音として軽く考えてもよいと思います。

経過音=アプローチノート。その線も良いですよね。Fを入れたところがいかにもSorらしいところで、その後の2小節目のG?。そっか。そうもとれますね。G7sus4/Cみたいなことか。それもグッと来るし、Cadd9で感じても浮遊するし、どうにも取れる感じがSorらしいのかな。ありがとうございます!また発見!、非常に素晴らしい。

2小節目の和音は、G7sus4→G7→A7 の進行で、中声部に倚音(いおん)が使われて、1拍目が不協和音(G7sus4)となり、2拍目で解決します。

ここ、悩んだんですよ、解釈をお聞きして。G7で行けばC#は「#11th」の音になる。すっごいモダンでJazzになっちゃうし、その解釈を避けるとA7でF音から入って来る。それがMasaさんの言う「倚音」になるのですね。
ただ、突っ込みではないんですが(笑)ここはG7が嗅ぎ取れなかったです・・・ Embarassed 。聞き込みがたりないのか、Jazz屋の癖と言うか、A7→Dmに解決したくなるので。その倚音も僕にはいつも使うコードに聴こえるのです。G7にするとCに行きたくなってしまう。ここは五感がまだ足りていないなと感じたところです。

3小節目は、Dmで、3泊目の下声部のGの音は、経過音として解釈します。
でもAの音がないので、Dmの感じが薄く、G7とか、他の和音でも解釈できるかも。

そうですね。G7を分割すると、Dm7とG7になります。僕の畑で実ってるII-Vってやつです。ここも憎いんだよな、ハッキリさせない、焦らし作戦(笑)。思うにSorが作曲に取り組んだとき、最初にははっきり和声があったと思うんです。それを作曲して行くうちに、音を研鑽して除いて行き、最小の音で最大の効果を上げたり、その辺にもの凄い苦労の跡が見える。
まったく素人のトンチンカンな仮説なんですが、そのエネルギーは凄まじいものがあった気がするんです。その倚音の選びと組み合わせにしても凄い。経過音と和声で瞬間に緊張の色彩を持たせ、ふっとまた舞って行く。。。

練習するときは、まずそれぞれの声部を単旋律で弾いて、声部の動きを理解してから、一緒に弾くと良いと思います。もっと良い練習方法は、それぞれの声部を声に出して歌ってみることです。

同感です。僕はクラシックはまだまだ弾けないのでそう言う風に分けて弾いてます。ピアノ曲やいろんなアナライズもそうですが。歌ってみる!は最大の練習方法ですね。今日も生徒がレッスンで歌って行きました(笑)。
僕はヘビースモーカーの音痴で駄目声なんですがいっつも歌ってます。近所迷惑。たまに演奏中にも歌ってるらしいが、不明です。

んー、ここまで書いて4小節目までしか行けなかったですね。
後はやっぱり黒白さんにまかせます。

いやいや、また教えて下さい。ちょっと出掛ける時間ですみません。また来ます!とにかく感謝! sunny

黒白・無外流

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ソルの練習曲

投稿  churarin on 2009-09-24, 5:02 pm

churarin です。

ソルの練習曲の楽譜は、このフォーラムのメンバが一生懸命作った版もありますので
そちらもごらんくださいね~。(宣伝でした Smile

churarin

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Re: Op6-n8(セゴビア1番) 

投稿  MASA on 2009-09-25, 9:16 am

黒白さん

いえいえ、とんでもない。曲の解釈は星の数ほどあると思います。なので、二人以上もっと参加してくれると嬉しいですね。なるほどと思ったところも満載なので、なかなかシンドイ作業ですがお付き合い下さいませ。
ありがとうございます。怒られないかなと思いながら、ひやひやもので書いたので、そういっていただけるとありがたいです。
その後の2小節目のG?。そっか。そうもとれますね。G7sus4/Cみたいなことか。それもグッと来るし、Cadd9で感じても浮遊するし、どうにも取れる感じがSorらしいのかな。
この部分は、中声部の倚音の解決がポイントなので、Cadd9で解釈してはいけないところです。
普通の和声の中でメロディーを置くと、GBD の組み合わせで、G(またはG7)の和音となります。
これを、意識的に、中声部を、C→B の動きにすることで、緊張感を持たせているわけです。

倚音についてもう少し解説しておきますと、倚音は、強拍(4拍子だと1拍目か3泊目、3拍子だと1泊目)に置かれ、和声音に対し2度の音程で置かれる音です。強拍の和音は、通常和声音で構成されることを、期待されます(なぜかというとそれが和声に対する人の普通の感覚だからです)。それを2度の音程で、いきなり不協和音が鳴らされることで、普通とは違う、おやっ?という感覚、緊張感を与えるわけです。この倚音による不協和音はすぐ解決してあげなければならず、不協和音→協和音の解決により、安定した、ほっとした感覚が得られます。
また、不協和音→協和音の解決は、G→Cのカデンツにおける解決と同様に、古典派の時代では特に重要視されるべき特徴となっており、演奏者は、作曲家の意図を読み取って、大切に扱い、解決の感じがでるように演奏される必要があります。古典派の音楽の様式感を出すための、重要なポイントです。
モーツァルトは、倚音を多用した作曲家なので、モーツァルトの音楽を、どこで倚音が使われているかを意識しながら聞くと面白いですよ。またそのときにどのように演奏されているかも聞いてみてください。

ギターの上級者の人でもこのあたりがわかっていない人も多く、注意していただきたいポイントです。

余談ですが、倚音は海外ではアポジャトゥーラ(appoggiatura)と呼ばれます。日本の漢字クイズ大会のような、アメリカの英単語のクイズ大会の決勝の問題が、アポジャトゥーラのスペルを書きなさいという問題でした。ラジオでこの話を聞いたのですが、印象に残っています。音楽家でもない限り書けないのでしょうね。

ここ、悩んだんですよ、解釈をお聞きして。G7で行けばC#は「#11th」の音になる。すっごいモダンでJazzになっちゃうし、その解釈を避けるとA7でF音から入って来る。それがMasaさんの言う「倚音」になるのですね。

2小節目、3拍目のFの音は、和声音に対し、短2度となり、一瞬不協和音となりますが、3拍目は弱拍でもあり、倚音ではなく経過音と解釈できます。 下声部は、ドファミソーファミレ・・・ となめらかに旋律が動きます。従って、非和声音とするためにファの音を意識的に置いたというよりは、ファの音がたまたま一瞬ぶつかっただけと考える方が自然です。

同感です。僕はクラシックはまだまだ弾けないのでそう言う風に分けて弾いてます。ピアノ曲やいろんなアナライズもそうですが。歌ってみる!は最大の練習方法ですね。今日も生徒がレッスンで歌って行きました(笑)。
僕はヘビースモーカーの音痴で駄目声なんですがいっつも歌ってます。近所迷惑。たまに演奏中にも歌ってるらしいが、不明です。

そうですか!歌っている通りに演奏できれば理想的なんですよね。ギタリストでも、オスカー・ギリアとか、ステファノ・グロンドーナとか、イタリア出身の人は、とにかく歌うことを重視して指導するようです。お国柄もあるのでしょうけど。
歌は演奏解釈の基礎というか、歌と演奏は密接に関係しています。歌の原理を理解すると、演奏の原理もわかります。
このあたりは機会があれば書いてみたいと思います。

ではまた。

<MASA>

MASA

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Re: Jazz屋から見たSor ~はじめに

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