アポヤンドマスターへの道

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アポヤンドマスターへの道

投稿  #sora on 2009-06-16, 12:12 pm

クラシックギターの基礎中の基礎でありながら、果てしなく奥深い奏法「アポヤンド」についてです。

僕はクラシックギターの技巧の中でも、アポヤンドが大好きです!
クラシックギターのアンサンブルで、主旋律担当の1stギターを務めていまして、当然ながらアポヤンド力が必要なんです。
芯のあり、遠くに飛ぶ音を日々研究しています。
そこで質問なんですが、皆さんはアポヤンド力をどのようにして訓練しているのでしょうか?

これはあくまで自分なりに考えたアポヤンド概念なんですが、
・指先に無駄な力を入れない(脱力)すること。
・指(i,m)をしっかりと振り上げて、インナーマッスルを使って振り下ろすこと。
・振り下ろしの速度=音量につながる?
・指の入射角を変えることで多彩な音色を表現できること。

・・などがアポヤンド奏法に求められることなのではと考えています。
皆さんのアポヤンドに対する考えや魅力を聞かせてください!

#sora

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Re: アポヤンドマスターへの道

投稿  remain-iihama on 2009-06-17, 12:06 pm

奏法を論じる前にまず考えなければならないのは
「芯があり、遠くに飛ぶ音」とはどういう音なのかという事です。
「芯がある音」とは主に音質(音の成分)、「遠くに飛ぶ音」とは音量(と伝わり易い音の成分)の問題といえると思います。
この事には、 遠達性と弾弦法 のトピックで意見交換されていますのでご参照ください。
音質については主に、指(爪)の形状(材質)、弾弦位置、弾弦方向(弦の振動方向)、が関係します。
もちろん、弦の材質や楽器自体の特性も影響しますがこれは別の問題ですのでここでは触れません。
さて、大きな音を実現するには振幅を大きくする事と振動方向が重要になり、
太くて芯のある音は音の成分(基音と倍音の分布割合)が問題になります。

ここで、ご質問のアポヤンドについてですが アポヤンドとアルアレイ のトピックで触れているように
利点として、太くて大きな音が出しやすいという事が上げられると思います。
という事は、振幅を大きくすることが可能であり振動方向が楽器にとって音にし易い方向である事、
音質(基音と倍音の分布割合)が人の耳にとって聴きやすく(認識し易く美しく感じるような成分)、
かつ基音の成分がしっかり伝わる音を出せるという事になります。

では何故そのような音が出せるのか?
アポヤンドはご存知の通り、次弦に指があたりそこで止まります。
つまり弦の振動方向を次弦側と手前弦側の間の振動方向に近づけることが出来ます。
またどんなに素早く弾いてもストッパーがあり、弾弦後の指の余分な動きを無くす事ができます。
その上、指を深く掛けて強く弾いても振動方向を安定させられます。
一方アルアイレですと弦の振動は上下方向の振動が多くなります。強く弾こうとして指を深く掛けるとこの傾向はより強まります。
そうすると弦の振幅は指板との距離により限定され大きな振幅を得る事が難しくなります。
さて、振幅を大きくするには指で引っ掛けて弦を大きく振動させる必要があります。
弓矢を例に取ります。
矢をより遠くにとばす事が振幅を大きくする事に対応します。
つまり、なるべく大きくツル(弦)を引き、矢を発射する力を大きくします。
この時、ツルを素早く引く必要はありません。
ゆっくり力いっぱい引いて、最高点でリリース(放す)すればよい。
ギターの弾弦も同じで、音を大きくする(振幅を大きくする)には指を弦に掛けてなるべく大きく手前に引いてリリースする。
この時、指のスピードは必要ありません。如何に大きく引けたかどうかが問題なのです。
ただし、ギターの場合、弦に触れている時間は弦の振動を消してしまうので、
なるべく素早く大きく引いてリリースする必要があります。
これを素早くすると傍目からは、高速で弦を叩いているように見えるかも知れませんが
基本は弦に接してから指で引いてリリースする事で弦を振動させるという事に変りはありません。
つまり指のスピードは音の大きさには関係が無いといえます。
ただピアノのように打弦して発音する方法ですと、打弦スピードにより振幅を増す事ができます。
このような考え方で指を叩きつけるように弾く方法がフラメンコで言うピカード奏法だといえるかもしれませんが
これですと音質のコントロールがしにくくなります。
ですので、クラギの発音方法としては適当では無いと思います。
と言う事で、アポヤンド(アルアイレでも同じですが)の練習方法として「プランティング」を私はおすすめしています。


音質については、リリース(離弦)の仕方が問題となります。
どのように弦から指(爪)を放すか(どう接するかではない)。
放す角度や方向とタイミング。
(これにより矢が的にあたるかどうかが決まります)
これは各々の手や指(爪)の形状により最適の音質の得られる組み合わせを見つける必要があります。

さて、指先関節(第三関節)ついてですが
アボヤンドの時に、指先をそらせてリリースするかどうかについては様々考えがあると思います。
唯、いくつかいえるのは、指をそらせてリリースすると、
發弦タイミングがずれやすい(安定したタイミングでリリースする事が難しくなる)といえます。
また、接弦してからリリースするまでの時間が長くかりやすいという欠点とともに、
力強い音が出しにくいということもあります。
ですので、時間的に余裕があるテンポの曲でかつ
甘い音を出すときにはつかえますが
通常のアポヤンドでは、なるべく指先を固定してしっかりした音とタイミングで弾弦できるように練習した方が良いと考えます。

以上簡単に思いつく事を書きましたので、乱文はご容赦くださいませ。

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Re: アポヤンドマスターへの道

投稿  #sora on 2009-06-18, 1:28 pm

>remain-iihama さん
御回答ありがとうございます!
弓矢の例、すごくわかり易いですね。確かに弓を引いて矢を遠くまで飛ばそうと思ったら、弓を素早く引くことよりも弓をいかに
大きく引っ張るかによりますよね。
そう考えると第三関節をそらせることにおいても、プランティングのほうが有効ですね。実際、自分は主旋律なのに今の奏法(振り上げ)だと引き損じることが曲中でありますし・・・ Crying or Very sad
逆に速弾き、ピカード奏法のようにim指の交互弾弦においては振り上げは重要になるんですね

とても参考になりました!早速練習したくてしかたないですよ(笑)
まだまだ未熟者ですが、これからもよろしくお願いします!
Very Happy

#sora

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Re: アポヤンドマスターへの道

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