調のお話
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MASA
remain-iihama
小川彰
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調のお話
ベートーベンのピアノソナタのギター編の事が出ていたので一つ書きます。
確か原曲はハ短調、タレガの編曲はニ短調だったと記憶している。間違だったらごめんなさい。
先日バッハの有名な平均率第一番の前奏曲ハ長調のギターアレンジを見つけて弾いてみたら、これが良いんだわ!
長年ニ長調に編曲したものを弾いていたがハ長調の数倍良い。無論この曲を完全にピアノみたいに弾くことは不可能なのだが、それでもハ長調が良い。
何故かと考えてみた。一般に調性は相対的なものだと思われているが、そうではない。調は固有の響きなり感性をもっている。ギターはそうした意味でどの調も弾くと言うことが困難な楽器のため調性が偏ってしまう。無論そうしたマイナス面を補っても余りある素晴らしさをギターが持っていることは確かだ。
私が好きなベートーベンの月光はケンプ。YouTubeにありますよ。感動しますよ!
確か原曲はハ短調、タレガの編曲はニ短調だったと記憶している。間違だったらごめんなさい。
先日バッハの有名な平均率第一番の前奏曲ハ長調のギターアレンジを見つけて弾いてみたら、これが良いんだわ!
長年ニ長調に編曲したものを弾いていたがハ長調の数倍良い。無論この曲を完全にピアノみたいに弾くことは不可能なのだが、それでもハ長調が良い。
何故かと考えてみた。一般に調性は相対的なものだと思われているが、そうではない。調は固有の響きなり感性をもっている。ギターはそうした意味でどの調も弾くと言うことが困難な楽器のため調性が偏ってしまう。無論そうしたマイナス面を補っても余りある素晴らしさをギターが持っていることは確かだ。
私が好きなベートーベンの月光はケンプ。YouTubeにありますよ。感動しますよ!
Re: 調のお話
小川先生、ケンプの月光は秀逸ですね!
静かさの中に確固たる力があります。
ピアノでしか出せない響きと音域はこの曲の醍醐味です。
ところで私の弾いているのはタレガ編ですから仰る通りニ短調(6弦=レ)です。
最低音から最高音まで約4オクターブですが
原曲(ピアノ)ですと5オクターブ以上使いますからこれでも足りない。
しかし、ピアノにはない音質がそれを補い得ます。難しいところですね。
さて、バッハの平均率グラヴィーア曲集ですが、かつてピアノでは良く弾きましたが
残念ですが私はギターではあまり弾いた事がありません。
第一巻の第一番のプレリュードは
アルペジオ系の曲ですので色々な調でのギター編曲も多いと思います。
またこの曲は、グノーが旋律をつけた「アヴェマリア」が有名ですから
知っている方も多いと思います。
やはりハ長調が響き的にも相性が良いのかもしれませんね。
「調固有の響き」があるというのは全くその通りだと思います。
また、聞く側の調ごとの感性の違いもありますので、
出来れば原調で演奏できればこしたことは無いのですが
仰るようにギターという楽器はまことに不自由な楽器だと思います。
ここが編曲者の腕と感性の見せ所でもあるのですが
きっちりとはまる物は中々ないですよね。
しかし、アルベニスやグラナドス等のピアノ曲の編曲物には
まるでオリジナルのギター曲のようなものがありますから、弾いていてとても楽しくなります。
と、話がわきにそれましたが
先生が仰る「マイナス面を補っても余りある素晴らしさ」がギターの魅力なのでしょう。
大勢の方がこれの虜になり、弾き続けています。
私もその一人です。
ありがとうございました。
静かさの中に確固たる力があります。
ピアノでしか出せない響きと音域はこの曲の醍醐味です。
ところで私の弾いているのはタレガ編ですから仰る通りニ短調(6弦=レ)です。
最低音から最高音まで約4オクターブですが
原曲(ピアノ)ですと5オクターブ以上使いますからこれでも足りない。
しかし、ピアノにはない音質がそれを補い得ます。難しいところですね。
さて、バッハの平均率グラヴィーア曲集ですが、かつてピアノでは良く弾きましたが
残念ですが私はギターではあまり弾いた事がありません。
第一巻の第一番のプレリュードは
アルペジオ系の曲ですので色々な調でのギター編曲も多いと思います。
またこの曲は、グノーが旋律をつけた「アヴェマリア」が有名ですから
知っている方も多いと思います。
やはりハ長調が響き的にも相性が良いのかもしれませんね。
「調固有の響き」があるというのは全くその通りだと思います。
また、聞く側の調ごとの感性の違いもありますので、
出来れば原調で演奏できればこしたことは無いのですが
仰るようにギターという楽器はまことに不自由な楽器だと思います。
ここが編曲者の腕と感性の見せ所でもあるのですが
きっちりとはまる物は中々ないですよね。
しかし、アルベニスやグラナドス等のピアノ曲の編曲物には
まるでオリジナルのギター曲のようなものがありますから、弾いていてとても楽しくなります。
と、話がわきにそれましたが
先生が仰る「マイナス面を補っても余りある素晴らしさ」がギターの魅力なのでしょう。
大勢の方がこれの虜になり、弾き続けています。
私もその一人です。
ありがとうございました。
平均率第一番の前奏曲ハ長調
この曲のギターの演奏では、古くは、クリストファー・パークニングの演奏が有名ですね。
ニ長調とハ長調の編曲の2種類がありますが、原曲の調であるハ長調なの方が、この曲の明快雰囲気が出ていいと思います。
Delcampの楽譜の中に、この曲のハ長調の編曲譜がありますが、弾きやすくて良い編曲と思います。
有名な曲ですし、純粋に音楽の演奏の楽しさを味わえます、皆さんもぜひ弾いてみてください。
ニ長調とハ長調の編曲の2種類がありますが、原曲の調であるハ長調なの方が、この曲の明快雰囲気が出ていいと思います。
Delcampの楽譜の中に、この曲のハ長調の編曲譜がありますが、弾きやすくて良い編曲と思います。
有名な曲ですし、純粋に音楽の演奏の楽しさを味わえます、皆さんもぜひ弾いてみてください。
MASA- 投稿数 : 18
Registration date : 2009/03/17
Re: 調のお話
小川先生、渋いと言うか懐かしいですね。私が「洋楽」を聞き始めた頃はSP盤もまだありました。当時ベートーベンのピアノ作品と言えばケンプ、バックハウス、ギーゼキングを筆頭とするドイツ人ピアニスト達が有名でした。ホロビッツやルビンシュタインらロシア人はアメリカで頑張ってました。特にケンプは月光、悲愴、熱情の三大ソナタを入れたお皿、ドイツ・グラモフォン盤だったかな、が良く売れてたと思います。私が好きなベートーベンの月光はケンプ。YouTubeにありますよ。感動しますよ!
バッハの平均律曲集は若い頃から私はオリジナルのチェンバロ版が好きで良く聴きました。中でもヘルムート・バルヒャと言う盲目のオルガニスト・チェンバリストが弾いていた東芝のGR盤が大好きでした。BWV846は好楽社から出ていたグノー編曲アベマリヤの二重奏に使われていた下を覚えました。ギターへの編曲は国藤和枝さんです。
Delcamp版は旧フォーラムでスレッド立てましたがあのAマイナーの高音部分を5フレットで出すという「嫌な」セーハ、と言うか「鍵がけ」、 が苦しいからやりません。パークニング版は知りませんが手元にアンヘル・ロメロが弾くバッハ物のCDがあって846も収録されてるので聞いて見るとどうも下のフレットじゃなくて中程辺りを使ってるような音がします。
調性ですがギターには馴染み薄いト単調、G-mol がバイオリンでは良く使われバロックにも何曲か名曲がありますね。何だか荘厳な響きがします。ギターからだんだん脱線して行くのでこの辺りで止めますね。
お休みなさい
Whooper 拝
whooper- 投稿数 : 627
所在地(Location) : Osaka Japan
Registration date : 2008/11/13
得意な調、苦手な調
こんにちは、Obenfeldです。
調のお話についてですが、多くの楽器には得意な調、不得意な調ありますね。また、声(ピアノ伴奏)のように調というより自分の都合(音域)に合わせて移調するものもあります。
ソロの場合は都合の良い調で演奏すればよいのですが、多種の楽器による合奏はそういう訳にはいきませんね。楽器によって得意な調が異なることはよくあります。楽器毎に調の感じ方は異なっていて、それでひとつの音楽を完成させなくてはなりませんので異種の楽器との合奏というのは良い経験になります。ピアノの音が狂って聞こえる時だってありますしね。
調のお話についてですが、多くの楽器には得意な調、不得意な調ありますね。また、声(ピアノ伴奏)のように調というより自分の都合(音域)に合わせて移調するものもあります。
ソロの場合は都合の良い調で演奏すればよいのですが、多種の楽器による合奏はそういう訳にはいきませんね。楽器によって得意な調が異なることはよくあります。楽器毎に調の感じ方は異なっていて、それでひとつの音楽を完成させなくてはなりませんので異種の楽器との合奏というのは良い経験になります。ピアノの音が狂って聞こえる時だってありますしね。
Obenfeld- 投稿数 : 53
所在地(Location) : Tokyo+Osaka, Japan
Registration date : 2008/12/06
12等分平均律
12等分平均律ができてからはどんな楽器でも色々な調でアンサンブルが可能になりました。
しかし現在でも純正律による音階や和音が響きの点で勝っている事(三度和音が顕著)から
バイオリン属の楽器では使われる事が多いようです(12音階音感と自然音階音感の違い)。
ただアンサンブルでは各楽器が12平均律をしっかり意識しないと
Obenfeldさんのおっしゃるように「ピアノの音程が浮く」ことになります。
オーケストラでもこのような問題は常に抱えていますから
指揮者や団員はどうしているのでしょうかね?
一度訊いてみたいものです。
しかし現在でも純正律による音階や和音が響きの点で勝っている事(三度和音が顕著)から
バイオリン属の楽器では使われる事が多いようです(12音階音感と自然音階音感の違い)。
ただアンサンブルでは各楽器が12平均律をしっかり意識しないと
Obenfeldさんのおっしゃるように「ピアノの音程が浮く」ことになります。
オーケストラでもこのような問題は常に抱えていますから
指揮者や団員はどうしているのでしょうかね?
一度訊いてみたいものです。
和音の調整
オケのことはよくわかりませんが、アンサンブルをやる場合、私は管楽器ですが、音を出した後で微調整してます。まあ、ド素人なので、最初から思ったとおりの音程が出せないという問題かもしれません。
なかでも終わりの和音はきれいになるように、純正な3度を求めて調整します。得意な調ならこの調整がうまくいったりしますね。
ギターの場合の得意・不得意はちょっと感覚が違うとは思いますが。。。
なかでも終わりの和音はきれいになるように、純正な3度を求めて調整します。得意な調ならこの調整がうまくいったりしますね。
ギターの場合の得意・不得意はちょっと感覚が違うとは思いますが。。。
Obenfeld- 投稿数 : 53
所在地(Location) : Tokyo+Osaka, Japan
Registration date : 2008/12/06
グノーのアヴェマリア
話が戻りますが、どなたかバッハの平均率ハ長調の前奏曲でグノーのアヴェマリアを伴奏したことがありますか。
ある所でどうもつじつまが合わなくなります。よく見てみると、グノー版では一小節多いことに気がつきます、これはグノーが勝手に付け加えたのでしょうか?
Giuseppe
ある所でどうもつじつまが合わなくなります。よく見てみると、グノー版では一小節多いことに気がつきます、これはグノーが勝手に付け加えたのでしょうか?
Giuseppe
giuseppe- 投稿数 : 107
Age : 73
所在地(Location) : milano
Registration date : 2008/11/27
Re: 調のお話
giuseppe さん、こんにちわ。
お久しぶりですね。この話題は旧フォーラムでも上がってて待雪さんがそのように、Gnoud の付け足し、お答えになってました。
話逸れますがデルカン・ネットの仲間でアジア系を中心にした怪しいグループを作りました。Ave Maria は実は昨日職場のボス
と合わせて見たんです。ボスはフラット・マンドリン弾いてます。下手だけどお聞き下さい。職は音楽とは全く関係ありません。
http://asia.groups.yahoo.com/group/cguitar_friends/
の中に File がありますからそこに入れてます。仲間に入りませんか?アホな遣り取りが多いですが兄さん、姉さんの身内感覚
です。
皆様も如何ですか?
ご案内まで
Whooper 拝
お久しぶりですね。この話題は旧フォーラムでも上がってて待雪さんがそのように、Gnoud の付け足し、お答えになってました。
話逸れますがデルカン・ネットの仲間でアジア系を中心にした怪しいグループを作りました。Ave Maria は実は昨日職場のボス
と合わせて見たんです。ボスはフラット・マンドリン弾いてます。下手だけどお聞き下さい。職は音楽とは全く関係ありません。
http://asia.groups.yahoo.com/group/cguitar_friends/
の中に File がありますからそこに入れてます。仲間に入りませんか?アホな遣り取りが多いですが兄さん、姉さんの身内感覚
です。
皆様も如何ですか?
ご案内まで
Whooper 拝
whooper- 投稿数 : 627
所在地(Location) : Osaka Japan
Registration date : 2008/11/13
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