Jazz屋から見たSor ~はじめに

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Op6-n8(セゴビア1番) 続き

投稿  黒白・無外流 on 2009-09-22, 5:36 am

さてさて、今日も続きです。今度は12小節目ですね、僕の譜面にはリハーサルマークとして「B」と書いてあります。というのはここで流れも変わるし、練習もしやすい。Jazz関係だとよくある記号付けです。
では勢いでドドド!っと書いていきます。

======12小節目より~======
12小節 C→C→Bb7 :ここの最初でF音が装飾されていますが美しいですね。前のG7とモチーフをくっつけてるか、というよりsus4のような効果を考えたものだと思います。次に2拍目は効果的に落ち着かせる5度の単音の「ソ」。これも上手い。この2拍は合計4音しか出ていないのに、十分すぎる和声。素晴らしい。
3拍目は、問題?のBb7です。次の13小節の頭が「A」なので通常なら「E7」と行きたいんですが、6弦を使ってのE7は重過ぎる。なので、代理コード(Jazz用語かな・・・)である裏のBb7を使う。そうすればBb→Aと半音で進行するし和声もきれい。
ここの代理コードはSorが全般に渡って好んで使用している手法です。

この時代にあまり裏コードである、代理の使用はあまりなかったと思うんですね。カルカッシなどだと思い切りE7とかになるんですが、Sorは苦心してそう言う重さを避けている気がします。それが作品全般の空を飛んでいくような飛翔感や透明感を生んでいる。実に素晴らしいと思います。ためしにセーハを止めて、最低音をEにしE7で弾くと重すぎるはずです。

13小節目にいく和音をよく注目。13小節目の頭は「A」ですが、これは次にDmに行くためのドミナント。ちょっと戻ります。
「Bb→A」ここの和声に注目!。音符を見るとすべての和声が「半音で解決」しているのです。! Shocked 。セーハで惑わされそうですが、「半音ですべての音が解決している」。ここ重要!だと思います。一音ずつ弾いて解決する感覚を、確かめるのもいいですね。ここもスッゲーーーーーーーーー箇所です。

13小節目からその動きはどんどん出ています。思いがけず長文になった。。。(・・・・・・・・・続く) bounce

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ローラン・ディアンスの「SOR & GIULIANI」

投稿  MASA on 2009-09-22, 10:36 pm

こんいちは。
ローラン・ディアンスの、「SOR & GIULIANI」というCDを御存知でしょうか。
ソルとジュリアーニの曲を、ディアンスがギターと弦楽四重奏用に編曲・演奏したCDで、超推薦盤です。
中身は、ソルのエチュード セゴビア編の、No.1, No.5, No.6, No.13, No.17, No.19, No.20とグランソロ、
ジュリアーニのヘンデルの主題による変奏曲と、ロッシニアーナ第1番 です。
グランソロとヘンデルの主題による変奏曲はギター独奏、ソルのエチュード No.1 は弦楽四重奏のみ、他の曲は、ギター+弦楽四重奏の編成です。

これを聞くと、ソルの音楽の美しさが、さらに際立って聞こえてきて、ソルの偉大さが再認識できます。
弦楽四重奏のみで演奏される、ソルのエチュード No.1は大変美しく、原曲のすばらしらがわかるとともに、ギター独奏での困難さも痛感してしまいます。

機会がありましたら、ぜひ聞いてみてください。

<MASA>

MASA

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Re: Jazz屋から見たSor ~はじめに

投稿  rhapsodist_silenced on 2009-09-23, 2:29 am

黒白さん、初めまして。

丁度セゴビア版ソルの練習曲に取り組み始めたところで、大いに勉強させて頂いております。
“お洒落”な練習曲だなと思っていたのですが、知識が増えると更に味わいが増しますね。

有難うございます。

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Re: Jazz屋から見たSor ~はじめに

投稿  黒白・無外流 on 2009-09-23, 3:24 am

MASAさん、おはようございます。

ローラン・ディアンスの、「SOR & GIULIANI」というCDを御存知でしょうか。
ソルとジュリアーニの曲を、ディアンスがギターと弦楽四重奏用に編曲・演奏したCDで、超推薦盤です。


うお! affraid 、早速Amazonで検索したのですが、これでしょうかっ?!。




弦楽四重奏のみで演奏される、ソルのエチュード No.1は大変美しく、原曲のすばらしらがわかるとともに、ギター独奏での困難さも痛感してしまいます。


うおおおお!、同じことを考えてたひとがもう居たんだ!。こOp6-n8は本当に素晴らしく、アナライズすればするほど弦楽四重奏向けに良いなあと思って、しきりなのです。演奏のツテで、ギターではないんですがフルートやクラッシック方面の演奏家とお付き合いする機会がここ数年増えてきたので、いつか実現させたい!この耳で聴きたい!と思っていたのです!

機会がありましたら、ぜひ聞いてみてください。


聴きます!聴きます!聴きます!×100万倍! bounce 。その位、怪しく跳ねてます!。
確認が取れたらポチっと「注文」を押します!。ああ~他にも検索してみよう!!!!!!!!!!
凄い情報!を本当にありがとうございまする! bounce bounce bounce bounce bounce bounce

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Re:ローラン・ディアンスの「SOR & GIULIANI」

投稿  黒白・無外流 on 2009-09-23, 3:46 am

間違いないようですね affraid 。。。

曲目
【Fernando Sor(F.ソル)】
01.Etude No.5(エチュード第5番)
02.Etude No.6(エチュード第6番)
03.Grand Solo, Op.14(グランソロ)
04.Etude No.13(エチュード第13番)
05.Etude No.17(エチュード第17番)
06.Etude No.19(エチュード第19番)
07.Etude No.1(エチュード第1番)
08.Etude No.20(エチュード第20番)

【Mauro Giuseppe Sergio Pantaleo Giuliani(M.ジュリアーニ)】
09.Variazioni su un tema di Handel, Op.107(ヘンデルの主題による変奏曲)
10.Rossiniana No.1, Op.119(ロッシニアーナ第1番)


・・・・・や~絶句というか腰抜けそうです。今ほど注文しました!。 Surprised
譜面や音源の情報も頂いているのに。まったく!衝動買いだ・・・・・。自分で立てておきながら、このトピ、僕の駄文よりも素晴らしい情報の宝庫!になってますね。うわ~・・・・。これだけの情報をここに埋もれさせて、ホント良いのかな?これで?。
広く知っていただきたい情報ばかり! cyclops 。というかクラシックギターの方々には、当然の情報なのかな?・・・でも、まさか、、、弦楽四重奏まで実在するとは・・・・。

到着まで待ち遠しいです。Masaさん!本当に!ありがとうございます!。

黒白!無外流! bounce

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Re: Jazz屋から見たSor ~はじめに

投稿  黒白・無外流 on 2009-09-23, 4:36 am

rhapsodist_silencedさん、初めまして Surprised
勝手な解釈にお付き合いいただいてありがとうございます。旧板でも、尻切れトンボで、載せたのはOp29n13だけだったのですが、徐々に頑張りまする。

丁度セゴビア版ソルの練習曲に取り組み始めたところで、大いに勉強させて頂いております。
“お洒落”な練習曲だなと思っていたのですが、知識が増えると更に味わいが増しますね。


ホントお洒落ですよね。ということは「=現代でも通用する。」 Surprised 。これ、非常に凄いことだと思うのですよ。1800年代後半まで当時の音楽文化の中で、作曲法然り和声然りリズム然り、すべてが突出している(勝手な思い込み?)。僕は無学なもので、旧板から知り、つまり最近までまで知らなかったわけです。とにかく最初の衝撃は凄いものでした。セゴビアの選んだEtudeの僕の譜面はもコードだらけですが、コードで割り切れないというか、それだけで語るには惜しいほど濃縮されている。Jazzは難しいことを難しく弾くことは、ある意味簡単なのですが、シンプルなことをシンプルに弾くことは非常に遅れています。
この辺は僕のお師匠さんが何も言わず「お前はもうJazz良いから、クラシックギターに取り組んでみたら?」といわれた東京を後にした15年以上前を思い出します。 このことが言いたかったのかな?と。無口な師匠でしたから。

もっと早くにSorに出会ってればJazzしてなかったのに bounce 。・・・・・・生涯かかっても弾けそうにありません。でも、いいなぁ、ホント。!

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Re: Op6-n8(セゴビア1番) 

投稿  MASA on 2009-09-23, 6:10 pm

黒白さん、
ディアンスのCDですが、そんなに喜んでいただけると、紹介した甲斐があります。
CDを聞いた感想をまた書き込んでください。

黒白さんの、Op6-n8(セゴビア1番)の分析、興味深く読ませていただいています。
Jazzのアプローチからの分析ということで、非常に新鮮です。
また、和音に関する感覚は非常に重要で、その感覚が優れている人は、分析なんかしなくとも、きちんと音楽にできるので、黒白さんの持っている感性がうらやましく思います。

私は、JazzやPopsの理論はわからず、クラシックの理論の方もほとんど知らないので、自分の分析を書くのははずかしいのですが、クラシックからのアプローチとして、私のOp6-n8(セゴビア1番)の冒頭の解釈について書いてみます。 つっこみどころ満載と思いますが...

まず、この曲は古典派の時代の作品で、3声部(後半4声を感じるところもあり)で書かれています。
冒頭はあまりルバートをかけずに、静かに淡々と始めます。

1小節の和音は Cですが、下の声部が、C→E→F と動いていき、3拍目のFが非和声音となりますが、これは経過音として軽く考えてもよいと思います。

2小節目の和音は、G7sus4→G7→A7 の進行で、中声部に倚音(いおん)が使われて、1拍目が不協和音(G7sus4)となり、2拍目で解決します。 古典の曲では、倚音の解決は重要に扱われ、解決した感じを出すように演奏しなくてはなりません。具体的には1拍目を強めに、2拍目を弱めに(安定した感じで)演奏します。倚音により偶成和音(一時的に非和声音が含まれる和音)が作られますが、偶成和音はいちいち和音表記する必要もない(というか、全て書くと大変なことになる)ので、この部分の和音は、単純に、G7→A7と考えて、その中に倚音が含まれていると解釈したほうがわかりやすいです。
3拍目の下声部の、F→E ですが、これは経過音と考えて、一時的にFの非和声音が入ったと考える方が自然と思います。

3小節目は、Dmで、3泊目の下声部のGの音は、経過音として解釈します。
でもAの音がないので、Dmの感じが薄く、G7とか、他の和音でも解釈できるかも。
今は譜面だけみて書いているので、実際に弾いた感じで考えたほうがよさそう。

4小節目は2小節目と同じパータンで、Amの和音ですが、中声部に倚音があり、2拍目で解決します。

練習するときは、まずそれぞれの声部を単旋律で弾いて、声部の動きを理解してから、一緒に弾くと良いと思います。もっと良い練習方法は、それぞれの声部を声に出して歌ってみることです。

んー、ここまで書いて4小節目までしか行けなかったですね。
後はやっぱり黒白さんにまかせます。

<MASA>

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Re: Jazz屋から見たSor ~はじめに

投稿  黒白・無外流 on 2009-09-24, 6:11 pm

MASAさん、クラシック演奏家からの解釈、心より感謝です! Very Happy
いろいろ門外漢なもので、とても新鮮です。ぜひどしどし!お願いしたいです。知らない用語も沢山あったので、調べたり遅くなりました。ホントお付き合い願えると嬉しいです。

ディアンスのCDですが、そんなに喜んでいただけると、紹介した甲斐があります。
CDを聞いた感想をまた書き込んでください。


今日はレッスン日でして、最中に届きました。今聴いています、!良いです!。これは別のトピ立てようかな。かなりアレンジされている部分もあるし、まだ2曲目なので。しまった!先にやられたかw drunken

また、和音に関する感覚は非常に重要で、その感覚が優れている人は、分析なんかしなくとも、きちんと音楽にできるので、黒白さんの持っている感性がうらやましく思います。


そんなにレベルが高くないんですが、和音だけに限らないんですが苦心、鍛錬の日々です。和音も結局和声の横のつながりが重要ですから、僕はなんというかな・・・単音の何本もの線が織りなしていると捉えています。その辺はクラシックギターから得るものはチョモランマ sunny 以上にそびえています。
この辺は、またいつかに別トピックでやりますか。(・・・・無謀は辞めておこう・・・・・)

クラシックからのアプローチとして、私のOp6-n8(セゴビア1番)の冒頭の解釈について書いてみます。 つっこみどころ満載と思いますが...


いえいえ、とんでもない。曲の解釈は星の数ほどあると思います。なので、二人以上もっと参加してくれると嬉しいですね。なるほどと思ったところも満載なので、なかなかシンドイ作業ですがお付き合い下さいませ。

冒頭はあまりルバートをかけずに、静かに淡々と始めます。


!。!。そうですね、うん。ルバートというか、なんていうか円舞曲の3拍子の様に「跳ねない3拍子」と言えば良いのか、ジャズなんかだと跳ねないバラッドとか言うんですけど「静かに淡々と」。そうですね。ゆっくり味わって序章の様な気持で。

1小節の和音は Cですが、下の声部が、C→E→F と動いていき、3拍目のFが非和声音となりますが、これは経過音として軽く考えてもよいと思います。


経過音=アプローチノート。その線も良いですよね。Fを入れたところがいかにもSorらしいところで、その後の2小節目のG?。そっか。そうもとれますね。G7sus4/Cみたいなことか。それもグッと来るし、Cadd9で感じても浮遊するし、どうにも取れる感じがSorらしいのかな。ありがとうございます!また発見!、非常に素晴らしい。

2小節目の和音は、G7sus4→G7→A7 の進行で、中声部に倚音(いおん)が使われて、1拍目が不協和音(G7sus4)となり、2拍目で解決します。


ここ、悩んだんですよ、解釈をお聞きして。G7で行けばC#は「#11th」の音になる。すっごいモダンでJazzになっちゃうし、その解釈を避けるとA7でF音から入って来る。それがMasaさんの言う「倚音」になるのですね。
ただ、突っ込みではないんですが(笑)ここはG7が嗅ぎ取れなかったです・・・ Embarassed 。聞き込みがたりないのか、Jazz屋の癖と言うか、A7→Dmに解決したくなるので。その倚音も僕にはいつも使うコードに聴こえるのです。G7にするとCに行きたくなってしまう。ここは五感がまだ足りていないなと感じたところです。

3小節目は、Dmで、3泊目の下声部のGの音は、経過音として解釈します。
でもAの音がないので、Dmの感じが薄く、G7とか、他の和音でも解釈できるかも。


そうですね。G7を分割すると、Dm7とG7になります。僕の畑で実ってるII-Vってやつです。ここも憎いんだよな、ハッキリさせない、焦らし作戦(笑)。思うにSorが作曲に取り組んだとき、最初にははっきり和声があったと思うんです。それを作曲して行くうちに、音を研鑽して除いて行き、最小の音で最大の効果を上げたり、その辺にもの凄い苦労の跡が見える。
まったく素人のトンチンカンな仮説なんですが、そのエネルギーは凄まじいものがあった気がするんです。その倚音の選びと組み合わせにしても凄い。経過音と和声で瞬間に緊張の色彩を持たせ、ふっとまた舞って行く。。。

練習するときは、まずそれぞれの声部を単旋律で弾いて、声部の動きを理解してから、一緒に弾くと良いと思います。もっと良い練習方法は、それぞれの声部を声に出して歌ってみることです。


同感です。僕はクラシックはまだまだ弾けないのでそう言う風に分けて弾いてます。ピアノ曲やいろんなアナライズもそうですが。歌ってみる!は最大の練習方法ですね。今日も生徒がレッスンで歌って行きました(笑)。
僕はヘビースモーカーの音痴で駄目声なんですがいっつも歌ってます。近所迷惑。たまに演奏中にも歌ってるらしいが、不明です。

んー、ここまで書いて4小節目までしか行けなかったですね。
後はやっぱり黒白さんにまかせます。


いやいや、また教えて下さい。ちょっと出掛ける時間ですみません。また来ます!とにかく感謝! sunny

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ソルの練習曲

投稿  churarin on 2009-09-24, 8:32 pm

churarin です。

ソルの練習曲の楽譜は、このフォーラムのメンバが一生懸命作った版もありますので
そちらもごらんくださいね~。(宣伝でした Smile

churarin

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Re: Op6-n8(セゴビア1番) 

投稿  MASA on 2009-09-25, 12:46 pm

黒白さん

いえいえ、とんでもない。曲の解釈は星の数ほどあると思います。なので、二人以上もっと参加してくれると嬉しいですね。なるほどと思ったところも満載なので、なかなかシンドイ作業ですがお付き合い下さいませ。

ありがとうございます。怒られないかなと思いながら、ひやひやもので書いたので、そういっていただけるとありがたいです。
その後の2小節目のG?。そっか。そうもとれますね。G7sus4/Cみたいなことか。それもグッと来るし、Cadd9で感じても浮遊するし、どうにも取れる感じがSorらしいのかな。

この部分は、中声部の倚音の解決がポイントなので、Cadd9で解釈してはいけないところです。
普通の和声の中でメロディーを置くと、GBD の組み合わせで、G(またはG7)の和音となります。
これを、意識的に、中声部を、C→B の動きにすることで、緊張感を持たせているわけです。

倚音についてもう少し解説しておきますと、倚音は、強拍(4拍子だと1拍目か3泊目、3拍子だと1泊目)に置かれ、和声音に対し2度の音程で置かれる音です。強拍の和音は、通常和声音で構成されることを、期待されます(なぜかというとそれが和声に対する人の普通の感覚だからです)。それを2度の音程で、いきなり不協和音が鳴らされることで、普通とは違う、おやっ?という感覚、緊張感を与えるわけです。この倚音による不協和音はすぐ解決してあげなければならず、不協和音→協和音の解決により、安定した、ほっとした感覚が得られます。
また、不協和音→協和音の解決は、G→Cのカデンツにおける解決と同様に、古典派の時代では特に重要視されるべき特徴となっており、演奏者は、作曲家の意図を読み取って、大切に扱い、解決の感じがでるように演奏される必要があります。古典派の音楽の様式感を出すための、重要なポイントです。
モーツァルトは、倚音を多用した作曲家なので、モーツァルトの音楽を、どこで倚音が使われているかを意識しながら聞くと面白いですよ。またそのときにどのように演奏されているかも聞いてみてください。

ギターの上級者の人でもこのあたりがわかっていない人も多く、注意していただきたいポイントです。

余談ですが、倚音は海外ではアポジャトゥーラ(appoggiatura)と呼ばれます。日本の漢字クイズ大会のような、アメリカの英単語のクイズ大会の決勝の問題が、アポジャトゥーラのスペルを書きなさいという問題でした。ラジオでこの話を聞いたのですが、印象に残っています。音楽家でもない限り書けないのでしょうね。

ここ、悩んだんですよ、解釈をお聞きして。G7で行けばC#は「#11th」の音になる。すっごいモダンでJazzになっちゃうし、その解釈を避けるとA7でF音から入って来る。それがMasaさんの言う「倚音」になるのですね。


2小節目、3拍目のFの音は、和声音に対し、短2度となり、一瞬不協和音となりますが、3拍目は弱拍でもあり、倚音ではなく経過音と解釈できます。 下声部は、ドファミソーファミレ・・・ となめらかに旋律が動きます。従って、非和声音とするためにファの音を意識的に置いたというよりは、ファの音がたまたま一瞬ぶつかっただけと考える方が自然です。

同感です。僕はクラシックはまだまだ弾けないのでそう言う風に分けて弾いてます。ピアノ曲やいろんなアナライズもそうですが。歌ってみる!は最大の練習方法ですね。今日も生徒がレッスンで歌って行きました(笑)。
僕はヘビースモーカーの音痴で駄目声なんですがいっつも歌ってます。近所迷惑。たまに演奏中にも歌ってるらしいが、不明です。


そうですか!歌っている通りに演奏できれば理想的なんですよね。ギタリストでも、オスカー・ギリアとか、ステファノ・グロンドーナとか、イタリア出身の人は、とにかく歌うことを重視して指導するようです。お国柄もあるのでしょうけど。
歌は演奏解釈の基礎というか、歌と演奏は密接に関係しています。歌の原理を理解すると、演奏の原理もわかります。
このあたりは機会があれば書いてみたいと思います。

ではまた。

<MASA>

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Re: Jazz屋から見たSor ~はじめに

投稿  黒白・無外流 on 2009-09-26, 6:26 am

churarinさん、おはようございます。遅くなりました。いつもありがとうございます! Surprised

ソルの練習曲の楽譜は、このフォーラムのメンバが一生懸命作った版もありますので
そちらもごらんくださいね~。(宣伝でした Smile


お!そうでしたか。楽譜作成は大変ですよね。ありがとうございます。そっか、時間のあるときに拝見したいと思います。ホント作成するのは大変な作業ですものね・・・・・・・。ありがたや~♪。

Surprised Surprised Surprised Surprised Surprised

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Re: Jazz屋から見たSor ~はじめに

投稿  黒白・無外流 on 2009-09-28, 6:31 am

続きが遅くなっている黒白です。今日から現場詰めなんでちょっと解釈の宿題、停滞しておりますがご容赦くだされ。

Masaさんの解説は非常にためになるので、クラッシク用語の解釈のために、なんかトピックあると良いですね。僕自身非常に新鮮です。ではしばらく出現できるか分からないのですが、久々に指を酷使してきます。。。コンディションが、、、また現場でささくれ立つんだよなぁ Crying or Very sad

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Re: Jazz屋から見たSor ~はじめに

投稿  黒白・無外流 on 2009-09-30, 7:04 am

MASAさん、丁寧な解説をありがとうございます。

モーツァルトは、倚音を多用した作曲家なので、モーツァルトの音楽を、どこで倚音が使われているかを意識しながら聞くと面白いですよ。またそのときにどのように演奏されているかも聞いてみてください。
ギターの上級者の人でもこのあたりがわかっていない人も多く、注意していただきたいポイントです。


この「倚音」などについて、もし!もし・・・・お時間があれば、トピ立てしていただけると嬉しいなあ。Wikiなどで観ていくといろいろあるんですが、フォーラムの財産になりそうですし。無理強いではないんですがJazz屋からのリクエストっつーことで、頭の隅っこにおいてやってくださいまし。

この部分は、中声部の倚音の解決がポイントなので、Cadd9で解釈してはいけないところです。
普通の和声の中でメロディーを置くと、GBD の組み合わせで、G(またはG7)の和音となります。
これを、意識的に、中声部を、C→B の動きにすることで、緊張感を持たせているわけです。


この辺が悪い癖なんですね、Jazz屋さんの。勝手に大きく弾いて、途中で即興にして新しいコードつける=リハーモナイズをしてしまう。忠実に解釈すれば確かにGsus4ですね、やっぱり。僕みたいに勝手に音増やしてC、B、Aなどやっちゃいけない訳です。反省反省。いい指摘をありがとうございます Surprised

歌っている通りに演奏できれば理想的なんですよね。ギタリストでも、オスカー・ギリアとか、ステファノ・グロンドーナとか、イタリア出身の人は、とにかく歌うことを重視して指導するようです。お国柄もあるのでしょうけど。
歌は演奏解釈の基礎というか、歌と演奏は密接に関係しています。歌の原理を理解すると、演奏の原理もわかります。
このあたりは機会があれば書いてみたいと思います。


「歌うと演奏」。これ、僕も重要だと思います。別トピにしましょう。Jazzは歌う演奏に重きを置いてますが、僕もクラシックギターと歌うこと。これはぜひ知りたい。 cyclops

さて宿題が放置なので少しやるか!。・ bounce 。念力充電!

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Op6-n8(セゴビア1番)続き ~13小節目から

投稿  黒白・無外流 on 2009-09-30, 7:54 am

今度は13小節目からですね、では、また勢いでドドド!っと書いていきます。 cyclops

======13小節目より~======
13小節目。 コードはAでいいのですが、注目は3拍目のA7/C#。M3の分数和音。このあとも続々出てくるのですが、非常にSorは非常に効果的に使っています。このM3度ベースというのは、トニック(代理の場合でも)半音で上昇解決しますから、重苦しい停滞感がない、むしろ動きを予兆させる。キーを替えればG/Bもそうですし、「ここぞ!」と言う場所に入れてます。
やっぱりいいな~Sor。

14小節目。 Dm。最初ちょっと引っ掛けて11thの響き。12小節目の冒頭のモチーフと同じ。ピリッとスパイスが効いてますね Surprised

15小節目。Dm/F、ここの1拍2拍に続く内声の「A」音。きちんと伸ばすと、2拍目のオクターブ上の「A」と相成って、音価が高まる。ここはよく伸ばすと、そうでないのとでは非常に大きな差が出ます。「歌うよう」弾きたいな、と思うところです。そして3拍目はA7/E。ここも、にくい演出。理由?。ここには根音(Root)の「A」音が入ってないんです。なので1拍2拍でA音を伸ばし、3拍で「すっと解放する」。先打音として効いている訳で、「根音(Root)抜き」の手法はいろいろなEtudeで見られます。

16小節目。 3拍目はやはりC7/G。根音(Root)抜きです。モチーフを崩していないですし、微妙なところなのですがトライトーン(増4度)を上手にドミナント臭くなく取り入れている。これはSorの透明感や色彩感あふれる作品の特徴のひとつです。

17小節目。 1拍目FM7。ここ、すんなり弾いてしまうのは惜しい。完全5度抜きの4声和音が美しい。ドミナント以外での初のM7コードなのです。それもメロディーが「ミーレードー」と行きますね。感動を覚えたところで、3拍目。お約束のM3度ベースのD7/F#。ここは、キー=CならDmでも構わないところ。4度で次の「G」に行きやすいですからね。でも、あえてD7、それも根音抜きの3度ベース。

ここまでの、もうひとつのポイントは「D(4弦開放)以下の低い音を出してない」ことです。音価を高い音域で軽やかにし、浮遊させている。それをずっと保っている。ここは、そこを感じて弾きたいところです。キーがCなのに、DmやFM7につかうG7やC7の根音を意識して排除している。なので、あくまでも軽やかに淡々と進んでいく。15小節目の「A]音の持続は、そういったことも十分考えつくされています。つまり重い5弦6弦に響きをあえて排除している。重い停滞感を避けています。ここもSorの真骨頂!

そして、
18小節目高音と低音が開いていく、G・F・G/D。ここまでキー=Cの根音を出さずに、19小節目でやっと調性が再度現れる。この一時的な転調と言うか、トニックを避けて浮遊していくのは非常に有効。19小節目でやっとCが現れた時、ホットするんではないでしょうか?。

では区切りのいいところで、また次回、自戒。 bounce 。  書くと毎回長いな~・・・・・・・。ふう疲れた cyclops

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